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英国音源公式録音全213曲制覇計画 -Part 4

前回、デアゴの『White Album』のレヴューもそっちのけで、丸二日掛けて『The Beatles Box (From Liverpool)』をMacに24bit/192kHzで取り込んで聞き込んでいた。

英国音源公式録音全213曲制覇計画として、とりあえずUK盤"Blue Box"13タイトル(『Rarities』含む)+『Oldies』、US盤『Magical Mystery Tour』『Hey Jude』、『Rarities』までは入手した。
それでもまだ全曲アナログで揃えるには程遠い状況なので、一気に駒を進めようと『The Beatles Box (From Liverpool)』を国内盤で購入した…というところまでが前回のお話。

ところが、前回表にしたのだが、このアルバムからの収穫は『Long Tall Sally』『I Call Your Name』『Matchbox』『Slow Down』『She's a Woman』『I Feel Fine』、『I'm Down』、『Baby You're a Rich Man』の8曲と、期待したほど多くはなかったが、US盤でしか持っていなかった曲も、盤質の良い国内盤で入手できたのでよかった。

いつも参考にさせていただいているJDさんのサイトで取り上げていただいていたので、便乗して同じような写真を撮ってみた(笑)そちらも合わせて見ていただくと国内版とUK盤の違いがよくわかると思う。
↓国内盤はボックス右上にSTEREOの表示あり
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↓裏面には東芝EMIの表示。新品価格18,400円は安いのか高いのか?
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↓中のジャケットは国内盤EASにありがちなマッドな感じで薄手の紙で安っぽい。これはUK盤では裏焼きになっているが、国内盤では修正されている。昔、たけしがよく着ていたような服(ドン小西らしい…)のような幾何学模様のデザインがいかにも80年代っぽく、今見るとちょっとダサい…。ビートルズのジャケットはいつの時代も色褪せない普遍的なデザインだと思うので、アウトテイクを使用するなどしてもっと工夫していればもっと人気が出たと思う。デザイン的には安いブート以下だと思う。
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曲順に関しては年代順に各アルバムから選曲され、さりげなくレア曲が散りばめられているので、まるでロジャー・スコットがナレーターを勤めて1984年にWestwood Oneで放送された『Sergeant Pepper's Lonely Hearts Club Band - A History Of The Beatle Years 1962-1970』を聴いているような趣がある。いや、ちぐはぐな感じがむしろ『Alpha Omega』のようだったり…
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なぜかアルバム『Help!』からの採用がやたら多い(Dizzy Miss Lizzy以外全て…なのに曲順変更)のと、『Sgt. Pepper』の曲をバラバラ(なぜか曲順も"A Day in the Life"f/iヴァージョンで閉めたと思ったら次のディスクが"When I'm Sixty-Four"が始まるとか)にしていたり、『White Album』も"Back in the U.S.S.R"もシングルのマスターを使ったのか単体だったり("Dear Prudence"とセットの方が編集も楽だろうに…)、"While My Guitar〜"の後に"〜Bungalow Bill"(っていうかこの曲選ぶ?メロトロンのスパニッシュギターイントロ無しで⑦-B-1曲目いきなり始まるもんだからかなりビックリする)が来たり、『Yellow Submarine』からは"Hey Bulldog"じゃなくて"All Together Now"採用だったり、選曲にいまいち必然性や一貫性が感じられないが、レア・ヴァージョンを(といっても今となってはそうでもないが)含んでいるのであなどれない。

通して聴いて気付いたことを書いていこうと思う。

『Long Tall Sally』左右反転だなぁ…US盤『Rock'n Roll Music』のマスターを使用したのか?0:491回目の間奏終わりでテープのトラブルか一瞬音が詰まる。エンディングの残響2:02で『The Beatles' Second Album』同様ノイズが入るが09マスターではf/oが早いのか?除去されている。また、今気付いたのだが、'87マスターでは1:57でエンディングで弦を触ったようなギターの音が入るが、『The Beatles' Second Album』ではリバーブが強いのか目立たなく感じた。('09にも入っていたので安心した。)

『I Call Your Name』これも左右反転、(US盤『Rock'n Roll Music』も)『The Beatles' Second Album』ではやはりリバーブが強いしカウベルの入りが早く、若干f/oが早い…ということは別ミックスか?と調べると'64.3.10に作成されたミックス(レコーディング・セッションズには未使用と記載)が'64.4.10発売の『The Beatles' Second Album』のミックス(おそらくキャピトルが独自にリバーブを加えた)、6.19にUKでのEP発売後の6.22にアルバム『A Hard Day's Night』の収録曲のミキシング・セッションで"Long Tall Sally"、"Matchbox"、"Slow Down"と共に再びステレオ・ミックスが作成されたものが現在使用されているものと思われる。初登場は私の知る限り'76.6.10発売の『Rock'n Roll Music』UK盤だ。じゃなんのために'64.6.22にEP『Long Tall Sally』のステレオ・ミックスが作成されたの?と考えるとUKでステレオで発売するつもりだったか?(それならLP同様モノラルと同時にリリースすると思うが?)どこかの国(おそらく西ドイツ or US?)からの要請でステレオ・ミックスが作成されたと考えるのが自然だろう。でもUSでは'64.4.10に『The Beatles' Second Album』で2曲発売済みだし、'64.7.20発売の『Something New』にはその2曲は収録しないだろう。
『Matchbox』『Slow Down』のステレオミックスを作成するついでだろうか?よほどの不満が無い限りやり直さないだろう…と考えるとやはり西ドイツの編集盤に収録されているのか?もしくはアルバム『A Hard Day's Night』に収録するつもりだった?(でもEPで発売済みだし…)『The Beatles In Italy』は'65.11.12なので時期が違うし…。
そもそもモノラル・バージョンとはイントロの編集(採用テイク)が違うので、なぜこうなったのか深く調べる必要がある。

『Matchbox』これも左右反転

『Slow Down』これも左右反転

『She's a Woman』念願のステレオ・バージョンだが思っていたよりも音の抜けが悪い。元々抑え気味の演奏なのでそう感じるだけなのかもしれないが…UK盤だともっと良いのかもしれない。
尚、JDさんからの指摘でわかったのだが、『She's a Woman』のステレオ・ヴァージョンの初登場は67年発売のオーストラリア編集盤『Beatles’Greatest hits vol.2』とのこと。ということで、これもいずれ入手しなければ…。JDさん情報ありがとうございました。

『I Feel Fine』曲イントロ前1秒ほど長く、ポールの"No No"?という声が入っているヴァージョン。『Oldies』収録のヴァージョンには入っていないので別ミックスか?
これもJDさんからの指摘でわかったのだが、このヴァージョンは'73.4.19UK盤『1962-1966』が初登場だそうです。それ以前の編集盤にポールの声入りヴァージョンを確認できないとしたら『1962-1966』のためにセッション・テープまで遡ってステレオ・ミックスを作り直した可能性が高いと思われる…

『I'm Down』これもステレオ初入手ということで期待したが、思ったほど良い音じゃなかった。イメージではもっとセパレーションの良い音だと思っていたが、モノラルに近いような音像に感じた。間奏のギターのバックで消し忘れたようなギターに初めて気付いた。やはり『Past Masters』の曲を軽視していたようだ。反省。また、モノラル・ヴァージョンがエンディングが若干長いことも今回改めて気付いた。ちなみにUS盤『Rock'n Roll Music』は左右反転。

『Baby You're a Rich Man』この曲は素直に感動した。というのもUS盤『Magical Mystery Tour』の擬似ステレオが群を抜いてひどい音だったからである。イントロはテープスピードが合っていないのかピッチが狂っている(それが徐々にアップしてくるもんだから混乱する)し、音も歪みだらけで聴くに耐えなかった。それがまともな音で聞けるんだからそれだけでありがたい。でも、音質が良いか?と言われるとやはりなんだかぼやけたような感じがする。
UK盤だともっと良い音なんじゃないか?否、西ドイツ盤ならもっと良いに違いない。



ということで、お試し版的に入手した日本盤『The Beatles Box (From Liverpool)』だが、最近耳が肥えてきたのか、やはり国内盤だとどうしてもジェネレーションを重ねた音のように感じてしまう。プラシーボなのかもしれないし、自分の中でハードルを上げ過ぎたせいなのかもしれないが、いまいち聴いていて気持ちの良い音だとは感じなかった。

マスター・テープからどのくらいジェネレーションを重ねたのかちょっと興味があって考えてみたのだが、

基本的に、セッションテープ→ミックスダウンしてステレオミックス作成①→コピーマスター作成②

これ②をアルバムや編集盤なら曲順通りに並べて、スプライシングテープで繋げてアルバムの体裁にする③

これ③をUK盤ならそのままカッティング(曲ごとのフェーダー操作やEQなどはカッティングエンジニアがリアルタイムでかけているものと推測…それともフェーダー操作、EQ処理を施したカッティングマスターなるものが存在するのか?確実に音質が低下するのが明らかなのに、ここでまたダビングするだろうか?)

海外盤なら③から更にコピーマスター④を作成し各国に送付し、各国でカッティング

という流れで良いんだろうか?だとするなら海外盤は(わかりきったことだが)確実に1世代コピーした音ということになる。

現実には、各国、自国のコピーマスターを使ったりして独自に編集したりしているものもあるので、もっと複雑な事情があるだろうが、やはりUK盤の方が音が良いのは確実だと思うので、いずれは『The Beatles Box (From Liverpool)』もUK盤で入手して比較したいと思う。
では…





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デアゴスティーニ『The Beatles』検盤中

デアゴスティーニから10月10日発売の第4号『White Album』と10月24日発売の第5号『Help!』が、10月22日に発送メールが来て23日に到着した。あれこれ忙しかったので開封できずにいたのだが、今日は休みだったので開封して検盤している。

前回『Rubber Soul』でスピンドルホールにプレスの際に出たと思われるバリがあり、傷も2箇所あった。音に支障がなければ問題にするつもりはなかったのだが、傷がない部分でもなぜかバチッバチッと大きなノイズが入るため我慢できず、サポートにメールしたところ「代替え品を送るので、不良品との交換になるので配達員に渡して欲しい」と返信があったのだが、交換品が不在中に宅配ボックスに配達されていたため渡せず。すぐに着払いにてデアゴスティーニに送り返したのだが、なぜか「受取拒否」とのことで送料こちら持ちで戻って来てしまった。
当然こちらで負担する必要は無いと判断したので、再度メールのやり取りをし、不良品はこちらで処分、掛かってしまった送料は定期購読の代金から差し引いてもらうことでことなきを得た経緯があるので、今回はしっかり検盤して不具合があれば即対応してもらおうと思っていたのだが、今開封して検盤したら1枚目の冒頭"Back in the U.S.S.R."のところにやはりバリが付着して傷がついていた。

↓これは今回の『White Album』
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↓これは『Rubber Soul』センターホールのバリ(他の方のケースではジャケットを突き破っていたとか…)
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↓これは『Rubber Soul』よく見ると傷の着き方は違うかも…
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以前、YouTubeでレコードの製造工程を見たことがあるのだが、柔らかくなったビニールをプレスする際にどうしてもはみ出すのは理解できるが、おそらくその処理の仕方が甘いのだろう。レコード製作はもはやロストテクノロジーになりつつあると叫ばれて久しいが、日本製ではあり得ない品質管理体制だと思った。バリが付着した機械でプレスしたりしているのかもしれない。
下の『Rubber Soul』の傷はプレス機から取り外したりする際にアームの爪のようなもので挟んだ際に付くような傷(もしくは何かにストックする際についたのか?)に見える。また、よく見ると剥離剤なのか?なんらかの液体(少しオイリー)の残留物がが溝の中に入り込んでいて、これがおそらくサーフェスノイズの原因だと思う。

以前も紹介したようにレコードを洗って聴く機会が増えた。(まだ懲りてなかった)そのせいか、曲間の微細なノイズに敏感なのだが、私の所有している"Blue Box"の盤はいくら洗浄してもオイルショックを経験したせいでビニールの質が悪いのか見た目は非常に綺麗なのにジリパチノイズが消えない。それに引き換えデアゴスティーニ盤は全般的にしっかり静電気を除去すればローノイズでほとんどジリパチが出ない良質なビニールを使用していると思われる。その代わり、ヒスノイズにも似たサー、とかほどんど強風が吹いてるのでは無いか?と思うほどのゴーというサーフェスノイズが目立つ。それはおそらくこの表面の汚れによるものかもしれない。(経験上、丸洗いするか、何度か針を通すと消えるとは思うが、新品をいきなり洗うのはさすがに抵抗がある。汚すのはヴァージンをいただいた後だ…うひひひ←ホントは清めてるんだけど)

ということで、定期購読者で傷が気になる方は早めに検盤した方が良いかもしれない。ちなみに、今回は先ほどの傷以外は極端に盤が反っているということはなかった。『White Album』に関しては反りが特に心配だった。なぜなら、180gの重量盤なのでジャケットがきつく、付属品の多い『White Album』など2枚組は特にあまり奥までディスクを入れすぎるとゲートフォールドの見開き部分とポスターやピンナップと盤の端が挟まれて長期保存すると反りやすいと思われるからだ。私は今回も早々にシュリンクは外してしまった。
あと、よくやりがちなのは、ポスターを入れたまま急いで2枚目をしまおうとして内袋でポスターを破いてしまうケース。または、内袋の裏側の折り返しの糊付けされていない部分がジャケットに引っかかってしまい折れてしまうケースもよく見かける。ここはジャケットから出して保存するなどして細心の注意を払いたいところだ。

追記:"Long Long Long"でいつものバチッ、バチッという周回ノイズあり。傷は見当たらないのに本当に不思議だ。
また、side 4の"Revolution I(1ではないことに最近気付いた…)"にも若干傷あり。"Can You Take Me Back"〜"Number Nine"にかけても周期的にポップノイズが出るがまぁ許容範囲だとは思う。("Revolution 9"なんて全編ノイズみたいなものなんだから)このポップノイズ、おそらく音量の低いとことろで目立つだけで、本当はノイズだらけなんだと思う。


さて、前置きが長くなったがファースト・インプレッションを。
今回からパッケージが変わったようだ。優秀なモグリの外科医よろしくどこからカッターを差し込めばシュリンクを破らずにブツを取り出せるか?と頭を悩ましたが…
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結局はこういうことになっていたので右側を除去してパッケージのシュリンクは残した。
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本の中身はこれまた例によって読む必要は感じなかった。本当はリクライニングチェアーに身を沈めながらパイプを片手にゆっくりレコードを鑑賞しつつ、眺めたいところだが、こちとらそこまで暇では無い。
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↓エンボス加工、ナンバリングなし
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↓見開き、デアゴのクレジットあり
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↓裏には例のホログラム
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↓いつものピンナップ、内袋は内側ビニール貼りのブラック
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↓ランオフにはMPO(判別不能、ウルトラマンレオみたいなマーク)
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↓WHITE ALBUM A2
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↓ダーク・アップルが美しい
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↓side 2、MPOとレオ
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↓WHITE ALBUM B2
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↓2枚目とポスター
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↓ポスター裏のクレジット
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↓MPOとレオ
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↓WHITE ALBUM C2
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↓side 4 MPOと…WHITE ALBUM Dと4時辺りに変な記号…宇宙文字か?
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と、ほとんど画像だけだが伝わっただろうか?2012と比較して特にどうのこうのということはないと思われる。
2012とのパッケージの比較もしたいのだが、今日はまだまだしなければならないことがあるので、とりあえず後回し。

というよりも、音質比較をしようと思ったが肝心の2012をMacに取り込んでいなかったことに気付いたので、今日のところは音を比較することは出来ないが、今回のデアゴ一聴した感じではやはりカッティングレベルが低めでおとなしい印象。
今までの『White Album』について硬質な高音が目立ち、耳が痛くなるイメージがあったが、デアゴは高音が抑えられていて角が丸く、マイルドになっているような気がする。その分ロックでワイルドな感じ(ちょっと古いステレオタイプな表現で恥ずかしいが)があまり感じられない。あくまで単体で聞いた感想なので、聴き比べるとまた印象が変わるかもしれないが…。

そうそう、少し前にデアゴから収納ボックスも届いていた。現在売り切れとのことで、増産するのかどうかはわからないけれど、本家Vinyl Collectionと同じものを期待していたが、実際はちょっと安っぽいものだった。コーティングが薄くてパチモノっぽい感じ?
ちなみに、1箱に13枚くらいしか入らないのだそうだ。だから、コレクションを全て収納するならもう1箱買わなければならないということになる。デアゴスティーニさんにはすぐにでも再生産してもらわないと、オークションで(こんなチープな箱を)プレミア価格では絶対に買いたくない…それに置き場所が無いから、オリジナルさえ入ればあとはそのまま裸でも…とも考えている。また、まだ全て揃っていないのに今から箱に入れておくとジャケットが膨らんで糊付けが剥がれたり、盤が反る可能性があるので、箱に入れるのはもうしばらく我慢した方が良さそうだ。

ちなみに、今日一刻も早く『White Album』から離れたい理由は…
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これである。金欠なのに我慢できずに国内盤だがヤフオクで3000円。いずれはUKを買うつもりだがそれまでのつなぎで…。さて、色々検証しなければ…

デアゴの『White Album』は家宝として蔵に寝かせておくようなものではなくて、シュリンクを引っ剥がして当時のティーンのように"Revolution 9"を逆再生するのにちょうどいいかも?(じゃあ傷なんてどうでもいいよね?笑、それは別問題)

では…

英国音源公式録音全213曲制覇計画 -Part 3

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ステレオ音源で213曲を制覇しようと色々と策を練っていたのだが、思いの外難しいことが判明し挫折しかけています。
とりあえず前回はザザザっと箇条書きにしただけなので、後で見返しても「結局どれを買えばいいの?」と自分でもいまいちピンとこなかったので、表にまとめてみました。
また、今まであれこれ書いてきましたが、間違いも多々あったので訂正しています。

ブラウザから直接見ると小さくて見づらいかもしれないので、画像をDLして画像ビュワかなんかで拡大して見てもらえると見やすいかと思われます。


表1
表2

"I am the Walrus"の分類が結構トリッキーなので、『レコード・コレクターズ増刊 ザ・ビートルズ コンプリート・ワークス②65-67』の161頁、森山直明氏の記事を参照していただきたい。

要は
※1はイントロ6回目の右チャンネルの入り以外は旧盤マジカルCDとほぼ同じもの
※2はUS LPでイントロ4回、2回目"I'm Crying"の左chドラム、タンバリン、カットで中央にベース、ドラムあり
※3はイントロ6回目の右chフェードイン、2回目"I'm Crying"は※2と同じもの
※4はイントロ6回、2回目"I'm Crying"ベース中央、ドラム中央と左、タンバリン右、"Yellow Matter Custard"の前に1小節多い全部乗せバージョンのこと

ちなみに現行'09リマスタのマジカルがどうなっているのかは未確認。
また、●が付いているのが現行のCDと同じものという意味。別ミックスを全て網羅したものではなく(多少横道にそれて載せたものもあるが)、あくまで現行ステレオBOXをオリジナル12タイトル+αで揃えるには?ということを目標にしたものです。




こう見ると『Magical Mystery Tour』はWalrusのミックス違いがネックだけど、Inner Lightのために『EP Box』は絶対に入手しなければならないのでUS盤、西ドイツは必須。それでStrawberry Fieldsも揃う。※1と'87Magicalはそんなに違うんだろうか⁇

"Thank You Girl"はUS 『The Beatles' Second Album』にしか入っていないので必須

"I Want To Hold Your Hand(RS1)/This Boy"は是非ともオーストラリア盤'76年リシュー・シングル(A-8103)は入手したいところ。また西ドイツの'65年『The Beatles' Greatest』もRS2のために入手したい。

Komm Gib Mir Dine Hand/Sie Liebt Dichも'64年の西ドイツのシングルは必須

『EP Box』でカウント入り"She's a Woman"を入手したなら、『from Liverpool』も何かと便利なので必須

"Yes It Is"もOnly The Beatles…よりはオランダ盤の『Ticket To Ride』'76年リシューの方が音が良いに違いない。

US Stereo『Yesterday and Today』も何かと必要。できればブッチャー・カバーで…

"Get Back/Don't Let Me Down"は是非ともUSシングルで、でも"A Day In The Life"のフェード・イン・ヴァージョンのためにも青盤が必要ならそちらでも

…とこんな感じになった。前回の「どうして"From Me To You"がキャピトル編集盤にはいっていないのか?」とか「どうしてEP Boxの"This Boy"はリアル・ステレオじゃないの?」「本国の'76年リシュー"Yes It Is"はどうしてモノなの?」など、『Past Masters』収録曲は調べればもっと色々面白いことがわかりそうだけど、デアゴの『White Album』にシフトしなければ、また時間に追われるので、とりあえずは制覇計画については一旦棚上げ。開封して傷チェックしなければ…。JDさん、情報提供ありがとうございました。またよろしくお願いします(笑)

では…

英国音源公式録音全213曲制覇計画 -Part 2

アナログ・ステレオ音源で英国音源公式録音全213曲を制覇すべく、『A Collection of Beatles Oldies』(UK)、『Magical Mystery Tour』(US)、『Hey Jude』(US)を入手してMacに取り込んだり、残りの曲はどうやって集めようか?などと思案していたのだが、ここにきて今の今まで勘違いや思い違いをしていた点が多々あったので、再確認しておこうと思った。
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オリジナル英国盤はモノラルが基本

私のような(ほぼ)'87CD化以降の世代は、ジョージ・マーティンやジェフ・エメリックなどの発言からモノラルが基本ということは知識としては知ってはいても、いまいち実感を伴わないようなところがある。

というのもご存知の通り(80年代に)日本で主に流通していたのは限定盤だった'82、'86の再発モノラル・シリーズを除けば、基本的にはステレオ盤であり、モノラル盤は(私にとって)レアで身近な存在ではなかったからだ。('87CDのリリース以降、初期4枚は逆転したが…)

一方、イギリス本国では68年頃まではシングル、アルバム共に基本的にはモノラル盤でのリリースがベースで、ステレオ盤は今で言うところのSACDやハイレゾなどのハイエンドを好む消費者向けの商品で、主力製品ではなかったようだ。(現役時代のシングルは基本的にモノラルのみのリリースで、'69.5.30の『The Ballad of John and Yoko』が初のステレオ盤)
そのため、特に初期のステレオ盤は流通量が少なく、中古市場でもモノラル盤に比べて高値で取引されているようだ。
アルバムこそ基本的にはモノラルミックスと並行して(比較的短時間で)ステレオミックスも作られ同時にリリースされた(『Please Please Me』はモノラル'63.3.22、ステレオ'63.5.8リリースとモノラルの方が先行してリリースされていたようだ。)が、主力商品でなかったが故に、(主に)シングル曲やEPなどアルバム未収録曲のステレオ・ミックス作業は、西ドイツやアメリカなど当時のEMIに影響力があり、ステレオ盤の需要が多かった国からの要請に応える形でその都度必要に応じてステレオミックスが作られた。

今でこそ『Past Masters』で当たり前のように聴かれているアルバム未収録曲のステレオ・バージョンだが、イギリスでも60年代にリアルタイムでステレオ・バージョンが当たり前に聴かれていたのだろうと漠然と思っていたが、それは違う。

それどころか、現役時代に海外ではリリースされていたものの、イギリス本国では2009年のリマスター盤が出るまでステレオ・バージョンでリリースされていなかった曲さえあったという事実には驚愕した。

確かに、『ビートルズ大百科』にも「残念ながら擬似ステレオ」やら「イギリスに(この曲の)ステレオ盤が登場したのはこれが初めてである」などの記述を読んだこともあったし、『レコーディング・セッションズ』にもレコーディングされた時期が違うにも関わらず、「”Oldies”(または"Hey Jude")のためにステレオミックスを作成」などとの記述も読んでいたので、モノラルとステレオは必ずしも両方同時に作られていたわけではないということを情報としては知っていたはずなのだが、すでに『Past Masters』で持っていたために特に気にも留めなかったのだろう。
また、オリジナル・アルバムの制作過程ならならともかく、コンピレーションに関してはレコード会社が勝手にやった仕事という認識だったので、「これはいつ作られたミックスだ」などと特に意識したり、ありがたがったりせずに、当たり前のように『Past Masters』で聴いていたので、いざ存在するステレオ音源を全てアナログで集めようと思った時にその難しさを初めて皮膚感覚として実感したという状況だ。

ステレオ音源をレコードで全部集めようなどと考えなければ、決して気づくこともなかったと思う。


一旦情報を整理しよう

UKオリジナル・アルバムに収録されていない曲をリストアップし、それぞれのステレオ・ミックスが作成された時期、収録されている盤を洗いたいと思う。

Hello Goodbye
'67.11.6にステレオ・ミックスが2つ作られて11.27UKに先駆けて発売されたUS盤『Magical Mystery Tour』に収録。(日本では'68.3.10にUKEP仕様で、12.5にUSLP仕様で発売)'71に西ドイツで発売。'73.4.19UK盤『1967-1970』に収録。'76.11.19にUK盤(US仕様)『Magical Mystery Tour』で発売。'80.11.3に『The Beatles Box (From Liverpool)』に収録。'82.10.18『20 Greatest Hits』に収録。
鮮度に拘るならUS盤『Magical Mystery Tour』、UKに拘るならUK盤『1967-1970』か?

Strawberry Fields Forever
'67.11.7にTake 7からRS1を作りTake 26からRS2を作り、編集してステレオ・ミックス(RS3)が作成され、'67.11.6US盤『Magical Mystery Tour』に収録されるが、このミックスはUS盤のみ使用。(未CD化)
RS2の出来があまり良くなかったとのことでTake 26からRS4が作られ、RS1とRS4を編集しRS5が作られ'73.4.19に発売されたUK盤『1967-1970』に収録。'76.11.19発売のUK盤(US仕様)『Magical Mystery Tour』に収録。'80.11.3発売の『The Beatles Box (From Liverpool)』に収録。
鮮度に拘るならUS盤『Magical Mystery Tour』(RS3)、UKに拘るならUK盤『1967-1970』(RS5)か?いずれにしてもミックスが違うので両方持っておかないと

Penny Lane
'67.11.6発売のUS盤『Magical Mystery Tour』には擬似ステレオで収録。'71.9.30にステレオ・ミックスが作成され、'71発売の西ドイツ盤『Magical Mystery Tour』に収録。'73.4.19発売のUK盤『1967-1970』に収録。'76.11.19発売のUK盤(US仕様)『Magical Mystery Tour』に収録されるが擬似ステレオ。'80.11.3発売の『The Beatles Box (From Liverpool)』に収録されるがUSプロモ盤(RM11)との編集バージョン。
鮮度に拘るなら西ドイツ盤『Magical Mystery Tour』、UKに拘るならUK盤『1967-1970』か?

Baby You're a Rich Man
'67.11.6発売のUS盤『Magical Mystery Tour』には擬似ステレオで収録。'71.10.22にステレオ・ミックスが作成され、西ドイツ盤『Magical Mystery Tour』で発売。'76.11.19にUK盤(US仕様)『Magical Mystery Tour』で発売されるが擬似ステレオ。'80.11.3に『The Beatles Box (From Liverpool)』でUK初登場。
鮮度に拘るなら西ドイツ盤『Magical Mystery Tour』、UKに拘るなら『The Beatles Box (From Liverpool)』しかないようだ

All You Need is Love
'67.11.6発売のUS盤『Magical Mystery Tour』には擬似ステレオで収録。'68.10.29にステレオ・ミックス(RS1〜6)が作成され'69.1.17発売の『Yellow Submarine』に収録。'71西ドイツ盤『Magical Mystery Tour』で発売。''73.4.19UK盤『1967-1970』に収録。'76.11.19にUK盤(US仕様)『Magical Mystery Tour』で発売されるが擬似ステレオ。'80.11.3に『The Beatles Box (From Liverpool)』に収録。'82.3.29『Reel Music』に収録。'82.10.18『20 Greatest Hits』に収録。
UK盤『Yellow Submarine』なら鮮度とUK盤両方の条件を満たす

Love Me Do
ステレオ・バージョンは存在しない。『Past Masters』収録のものと同じものをアナログで入手しようとすると、UKオリジナル。シングルの初回盤か、盤起こしだが'80.3.24発売のUS盤『Rarities』か、'80.11.3発売の『The Beatles Box (From Liverpool)』を購入するしかない。
現実的にはUS盤『Rarities』か?

From Me To You
'63.3.14にステレオ・ミックスが作成されるがその後処分されてしまったため、'66.11.7に『A Collection of Beatles Oldies』のために2トラック・テープをそのままリズムを左チャンネル、ヴォーカルを右チャンネルに振り分け12.9にリリース。'73.4.19UK盤『1962-1966』に収録されるもモノラル。(訂正:私はアナログ未聴なのだが、JDさんの指摘によるとステレオで収録だそうだ。JDさん、ありがとうございます。お詫びして訂正します。)'80.11.3に『The Beatles Box (From Liverpool)』に収録。'82.10.18『20 Greatest Hits』に収録。

ちなみに私は色々な音源を聴きすぎたためか'88.3.7発売の『Past Masters Vol,1』に収録されているものをステレオだと記憶違いしていたが、実はモノラルだった。その後発売された『1962-1966』('93.9.29)でも『1』('00.11.13)でもモノラルで収録されていたので、'09.09.09のリマスターCD『Past Masters』で初めてステレオ版がCD化されたことになる。
BBCのラジオ番組のタイトル曲にもなるくらい(好き嫌いは別として)初期のアイコン的な曲なのにUSキャピトルアルバムにもなぜか入っていないというのも今回気づいた。B面の"Thank You Girl"ですら"Second Album"に入っているのに…Vee Jayとの契約の関係なのか?(それなら"Thank You Girl"もダメだよなぁ…)もしキャピトル編集盤に入っていれば最初のステレオ・ミックスも聴けたかもしれませんね?

ということでUK盤『A Collection of Beatles Oldies』なら鮮度もUKも両方の条件を満たせる

Thank You Girl
'63.3.13にステレオ・ミックスが作成され、'64.4.10にUS盤『The Beatles' Second Album』に収録。(エコーが強いような…?)'78.12.2『The Beatles Collection』のおまけの『Rarities』(UK盤)に収録されるもモノラル。''80.11.3に『The Beatles Box (From Liverpool)』に収録されるもモノラル。

ちなみにこの曲も'88.3.7発売の『Past Masters Vol,1』CDにはモノラルでの収録で、ステレオ・バージョンは'04.11.15発売の『The Capitol Albums Vol,1』収録の『Second Album』で初CD化。純粋なUK音源は'09.09.09のリマスターCD『Past Masters』で初めてCD化されたことになる。イギリスでは実に46年もリリースされなかったことになる。

ということで、アナログでこの曲のステレオ・バージョンを集めようと思うとUS盤『Second Album』ということになるだろうが、UK音源でとなると『Past Masters』はデジタル・リマスターなので、「UKアナログ音源で」ということになると難しいだろう…。

She Loves You
モノラル・ミックスしか存在しない。'66.11.8に『A Collection of Beatles Oldies』のためにシングルのマスター・テープから擬似ステレオが2つ作られ、12.9にリリース。'73.4.19UK盤『1962-1966』に収録。'80.11.3に『The Beatles Box (From Liverpool)』に収録。'82.10.18『20 Greatest Hits』に収録。
ということでUK盤『A Collection of Beatles Oldies』で決まり

I’ll Get You
モノラル・ミックスしか存在しない。'64.4.10にUS盤『The Beatles' Second Album』に収録されるも擬似ステレオ。

I Want To Hold Your Hand
'63.10.21にステレオ・ミックスが作成され、のちに'76オーストラリア再発盤シングル、'83.5.13発売の『The Number Ones』に収録。'65.6.8に新たなステレオ・ミックスが作られ西ドイツ盤『Beatles Greatest Hits』に収録。'66.11.7に新たなステレオ・ミックス(RS3)が作成され'66.12.9『A Collection of Beatles Oldies』でリリース。'73.4.19UK盤『1962-1966』に収録。'80.11.3に『The Beatles Box (From Liverpool)』に収録。'82.10.18『20 Greatest Hits』に収録。
別ミックスなので判断が難しいが、純粋にマスターの鮮度だけで考えるなら西ドイツ盤『Beatles Greatest Hits』?UKかつ現行ミックスという意味ならUK盤『A Collection of Beatles Oldies』が無難かな?

This Boy
'66.12.9発売の『A Collection of Beatles Oldies』収録の"Bad Boy"と勘違いされ'66.11.7にステレオ・ミックスが2つ作成されるも使用されず。'77.11.19『Love Songs』に擬似ステレオで収録。'78.12.2『The Beatles Collection』のおまけの『Rarities』(UK盤)に収録されるもモノラル。'80.11.3に『The Beatles Box (From Liverpool)』に収録されるもモノラル。'81.12.7『The Beatles EPs Collection』のおまけの『The Beatles』にステレオで収録される。
UK盤『The Beatles EPs Collection』を買うしかないだろう


訂正:JDさんからのコメントでわかったのだが、『The Beatles EPs Collection』のおまけの『The Beatles』に収録されている"This Boy"は擬似ステレオだそうだ。(ありがとうございました:JDさん)
じゃぁどう集めたらいいの?…ってことは次回のネタに


Komm Gib Mir Dine Hand
'64.3.12にステレオ・ミックスが作られ西ドイツ、アメリカに発送され、西ドイツでは'64.2.21に"Sie Liebt Dich"とのカップリングでシングルに、アメリカでは'64.7.20に『Something New』にステレオで、日本では'65.5.5の『ビートルズ No.5!』にモノラルで収録されたが、イギリスでは'78.12.2の『The Beatles Collection』のおまけの『Rarities』(UK盤)に収録された。
鮮度でいうなら西ドイツのシングル?UK盤に拘るなら『Rarities』かな?

Sie Liebt Dich
'64.3.12にステレオ・ミックスが作られ西ドイツ、アメリカに発送され、西ドイツでは'64.2.21に"Komm Gib Mir Dine Hand"とのカップリングでシングルに、アメリカでは'64.5.21にシングルに、日本では'65.5.5の『ビートルズ No.5!』にモノラルで収録されたが、イギリスでは'78.12.2の『The Beatles Collection』のおまけの『Rarities』(UK盤)に収録された。
鮮度でいうなら西ドイツのシングル?UK盤に拘るなら『Rarities』かな?

Long Tall Sally
'64.3.10にステレオ・ミックスが作成されるが未使用と『レコーディング・セッションズ』には書かれているが、'64.4.10にアメリカで『The Beatles Second Album』にステレオで収録されていることから、そちらに使われたものと推測する。6.19『Long Tall Sally』UKEP発売後の6.22にアルバム『A Hard Day's Night』の収録曲のミキシング・セッションで"I Call Your Name"、"Matchbox"、"Slow Down"と共に再びステレオ・ミックスが作成された。一体何のためにステレオ・ミックスを作り直したのか謎である。ちなみにこの日、"Slow Down"、"Matchbox"のモノ・ミックスのコピー"Things We Said Today"ステレオ・ミックスのコピーも作られている。'64.7.20発売の『Something New』のUS盤のためのコピー作成だったのだろう。日本では'65.5.5の『ビートルズ No.5!』にモノラルで収録。'76.6.10発売の『Rock'n Roll Music』でUK初ステレオ収録。'78.12.2の『The Beatles Collection』のおまけの『Rarities』(UK盤)に収録されたがモノラル。'80.11.3に『The Beatles Box (From Liverpool)』にステレオで収録される。
鮮度ならUS盤『Something New』『The Beatles Second Album』、UKなら『Rock'n Roll Music』

I Call Your Name
'64.3.10にステレオ・ミックスが作成されるが未使用と『レコーディング・セッションズ』には書かれているが、'64.4.10にアメリカで『The Beatles Second Album』にステレオで収録されていることから、そちらに使われたものと推測する。6.19『Long Tall Sally』UKEP発売後の6.22にアルバム『A Hard Day's Night』の収録曲のミキシング・セッションで"Long Tall Sally"、"Matchbox"、"Slow Down"と共に再びステレオ・ミックスが作成された。一体何のためにステレオ・ミックスを作り直したのか謎である。日本では'65.5.5の『ビートルズ No.5!』にモノラルで収録。'76.6.10発売の『Rock'n Roll Music』でUK初ステレオ収録。'78.12.2の『The Beatles Collection』のおまけの『Rarities』(UK盤)に収録されたがモノラル。'80.11.3に『The Beatles Box (From Liverpool)』にステレオで収録される。
鮮度ならUS盤『Something New』『The Beatles Second Album』、UKなら『Rock'n Roll Music』

これもコメント欄でのJDさんからの指摘で、上記2曲は『Something New』には収録されていないので訂正しました。同じ日に"Matchbox"と"Slow Down"のステレオ・ミックス作成され(おそらくそのミックスが)『Something New』に収録されたとのくだりを書いていて混同しました。お詫びして訂正します。

Slow Down
6.19『Long Tall Sally』UKEP発売後の6.22にアルバム『A Hard Day's Night』の収録曲のミキシング・セッションで"Long Tall Sally"、"Matchbox"、"I Call Your Name"と共にステレオ・ミックスが作成された。'64.7.20発売の『Something New』のUS盤に収録。日本では'65.5.5の『ビートルズ No.5!』にモノラルで収録。'76.6.10発売の『Rock'n Roll Music』でUK初ステレオ収録。'78.12.2の『The Beatles Collection』のおまけの『Rarities』(UK盤)に収録されたがモノラル。'80.11.3に『The Beatles Box (From Liverpool)』にステレオで収録される。
鮮度ならUS盤『Something New』、UKなら『Rock'n Roll Music』

Matchbox
6.19『Long Tall Sally』UKEP発売後の6.22にアルバム『A Hard Day's Night』の収録曲のミキシング・セッションで"Long Tall Sally"、"Slow Down"、"I Call Your Name"と共にステレオ・ミックスが作成された。'64.7.20発売の『Something New』のUS盤に収録。日本では'65.5.5の『ビートルズ No.5!』にモノラルで収録。'76.6.10発売の『Rock'n Roll Music』でUK初ステレオ収録。'78.12.2の『The Beatles Collection』のおまけの『Rarities』(UK盤)に収録されたがモノラル。'80.11.3に『The Beatles Box (From Liverpool)』にステレオで収録される。
鮮度ならUS盤『Something New』、UKなら『Rock'n Roll Music』

I Feel Fine
'64.11.4に『Beatles for Sale』の曲と一緒にステレオ・ミックスが作成され、'66.12.9発売の『A Collection of Beatles Oldies』に収録。'64.12.15のUS盤『Beatles '65』には擬似ステレオで収録。'73.4.19UK盤『1962-1966』で、曲始まり前の会話からの収録版が初登場となる(『From Liverpool』もこのバージョン)。'80.11.3に『The Beatles Box (From Liverpool)』に収録。'82.10.18『20 Greatest Hits』に収録。
『A Collection of Beatles Oldies』で決まり

She's A Woman
'64.10.12にステレオ・ミックスが作られ'64.12.15のUS盤『Beatles '65』にはキャピトルが独自にリバーヴを加えたバージョンで収録。'67.2.16発売のオーストラリア編集盤『Beatles’Greatest hits vol.2』で初登場。'78.12.2の『The Beatles Collection』のおまけの『Rarities』(UK盤)に収録されたがモノラル。'80.11.3に『The Beatles Box (From Liverpool)』にステレオで収録される。'81.12.7『The Beatles EPs Collection』のおまけの『The Beatles』にカウント入りのステレオで収録される。
鮮度に拘るならオーストラリア編集盤『Beatles’Greatest hits vol.2』、UKに拘るならUK盤『The Beatles Box (From Liverpool)』だろう。

Bad Boy
'65.5.10に"Dizzy Miss Lizzy"と一緒にレコーディングされ、その日のうちにステレオ・ミックスも作成。翌日キャピトルに送られ'65.6.14発売の『Beatles IV』に収録。'66.12.9発売の『A Collection of Beatles Oldies』に収録。'76.6.10発売の『Rock'n Roll Music』に収録。'78.12.2の『The Beatles Collection』のおまけの『Rarities』(UK盤)に収録。
鮮度なら『Beatles IV』、UKなら『A Collection of Beatles Oldies』

Yes It Is
'65.2.23にノーマン・スミスの指揮でアルバム『Help!』の曲と一緒にステレオ・ミックスが作成される。'65.6.14発売の『Beatles IV』に収録されるが擬似ステレオ。'76年発売のオランダ盤再発シングルに初めてリアル・ステレオが収録。'77.11.19発売の『Love Songs』に収録されるも擬似ステレオ。'78.12.2の『The Beatles Collection』のおまけの『Rarities』(UK盤)に収録されたがモノラル。'86.7.1ハイネケンがキャンペーンで配布したカセットテープ『Only The Beatles...』にリアル・ステレオで収録。(その後、'88の『Past Masters Vol.1』でめでたくリアル・ステレオでCD化されるがデジタル・マスター)
オランダ盤再発シングル一択だろうがハードルが高いなぁ…

I'm Down
'65.6.18にステレオ・ミックスが作成され、'65.12.5発売の日本盤コンパクト『ヘルプ/涙の乗車券/アイム・ダウン/ディジー・ミス・リジー』(OP4110)に世界初登場。'76.6.10発売の『Rock'n Roll Music』でUK初ステレオ収録。'78.12.2の『The Beatles Collection』のおまけの『Rarities』(UK盤)に収録されたがモノラル。'80.11.3に『The Beatles Box (From Liverpool)』にステレオで収録。
鮮度なら日本盤コンパクト、UKに拘るなら『Rock'n Roll Music』だろう

We Can Work It Out
『レコーディング・セッションズ』には'65.11.10にステレオ・ミックスが作成されるが、'66.8.9に処分されたとの記述があるが、発売日から考えると'66.6.20 US盤『Yesterday and Today』に収録されたと思われる。
'6611.10に再度ステレオ・ミックス(RS2)が作られ、'66.12.9発売の『A Collection of Beatles Oldies』に収録。'73.4.19UK盤『1962-1966』に収録。'80.11.3に『The Beatles Box (From Liverpool)』に収録。'82.10.18『20 Greatest Hits』に収録。
『A Collection of Beatles Oldies』だろうが、リリースが若干早いしミックスが違うので『Yesterday and Today』も買わなければ…。

Day Tripper
'65.10.26ステレオ・ミックスが作成され'66.6.20 US盤『Yesterday and Today』に収録。'66.11.10に再びステレオ・ミックス(RS2)が作られ'66.12.9発売の『A Collection of Beatles Oldies』に収録。'73.4.19UK盤『1962-1966』に収録。'80.11.3に『The Beatles Box (From Liverpool)』に収録。'82.10.18『20 Greatest Hits』に収録。
『A Collection of Beatles Oldies』だろうが、これもリリースが若干早いしミックスが違うので『Yesterday and Today』も買わなければ…。
*2種類のステレオミックスがあり『Oldies』と『Past Masters』が共通、米国『Yesterday and today』と『1962-1966(英米両方)』が共通

Paperback Writer
'66.10.31 2時間かけてステレオ・ミックス(RS1〜3)を作成。'66.12.9発売の『A Collection of Beatles Oldies』に収録。'70.2.26 US盤『Hey Jude』に収録(左右反転)。'73.4.19UK盤『1962-1966』に収録。'80.11.3に『The Beatles Box (From Liverpool)』に収録(左右反転)、'82.10.18『20 Greatest Hits』に収録。
『A Collection of Beatles Oldies』で決まり
*英米で左右チャンネルの入れ替わりがある以外に米国盤『1962-1966』では、Bassの定位が中央に変更されたミックスを収録

Rain
'69.12.2 ステレオ・ミックス(RS1)を作成し'70.2.26 US盤『Hey Jude』に収録。'78.12.2の『The Beatles Collection』のおまけの『Rarities』(UK盤)に収録されたがモノラル。'80.11.3に『The Beatles Box (From Liverpool)』に収録。
鮮度なら US盤『Hey Jude』、UKなら『The Beatles Box (From Liverpool)』

Lady Madonna
'69.12.2 ステレオ・ミックス(RS1)を作成し'70.2.26 US盤『Hey Jude』に収録。'73.4.19UK盤『1967-1970』に収録。'80.11.3に『The Beatles Box (From Liverpool)』に収録。'82.10.18『20 Greatest Hits』に収録
鮮度なら US盤『Hey Jude』、UKなら『1967-1970』

The Inner Light
'70.1.27 ステレオ・ミックス(RS1)が作成された。'78.12.2発売の『The Beatles Collection』のおまけの『Rarities』(UK盤)に収録されたがモノラル。'81.12.7発売の『The Beatles EP Collection』のおまけの『The Beatles』で初めてステレオ・ミックスで発売される。
『The Beatles EP Collection』一択

Hey Jude
'68.8.2にステレオ・ミックスを3種類(RS1〜3)作成したが満足のいく出来ではなかったのか、'69.12.5にリミックスし直し(RS20、21) '70.2.26 US盤『Hey Jude』に収録。'73.4.19UK盤『1967-1970』に収録。'80.11.3に『The Beatles Box (From Liverpool)』に収録。'82.10.18『20 Greatest Hits』に収録
鮮度なら US盤『Hey Jude』、UKなら『1967-1970』

Revolution
69.12.5にステレオ・ミックスを作成(RS1)し '70.2.26 US盤『Hey Jude』に収録。'73.4.19UK盤『1967-1970』に収録。'76.6.10発売の『Rock'n Roll Music』に収録。'80.11.3に『The Beatles Box (From Liverpool)』に収録。
鮮度なら US盤『Hey Jude』、UKなら『1967-1970』

Get Back
'69.4.7にステレオ・ミックスを作成(RS1)し5.5 USシングルで発売。'73.4.19UK盤『1967-1970』に収録。'82.10.18『20 Greatest Hits』に収録
鮮度ならUSシングル、UKなら『1967-1970』

Don't Let Me Down
'69.4.7にステレオ・ミックスを作成(RS1)し5.5 USシングルで発売。 '70.2.26 US盤『Hey Jude』に収録。'73.4.19UK盤『1967-1970』に収録。'80.11.3に『The Beatles Box (From Liverpool)』に収録。
鮮度ならUSシングル、UKなら『1967-1970』

The Ballad Of John And Yoko
レコーディング当日の'69.4.14に2時間かけてステレオ・ミックスを作成し5.30にシングルで初登場。'70.2.26 US盤『Hey Jude』に収録。'73.4.19UK盤『1967-1970』に収録。'76.3.6に『The Beatles 45s 1962-70』に収録。'80.11.3に『The Beatles Box (From Liverpool)』に収録。'82.10.18『20 Greatest Hits』に収録。
鮮度もUKも両方満たすのはUKシングル

Old Brown Shoe
'69.4.18ステレオ・ミックス(RS5〜23)を作成し5.30にシングル『The Ballad Of John And Yoko』で初登場。'70.2.26 US盤『Hey Jude』に収録。'73.4.19UK盤『1967-1970』に収録。'76.3.6に『The Beatles 45s 1962-70』に収録。
鮮度もUKも両方満たすのはUKシングル

Across The Universe
'69.10.2にステレオ・ミックス(RS1、2)が作成され12.12に世界野生動物基金のチャリティー・アルバム『No Ones's Gonna Change Our World』に収録。'78.12.2発売の『The Beatles Collection』のおまけの『Rarities』(UK盤)に収録。'80.3.24発売のUS盤『Rarities』に収録。
鮮度もUKも両方満たすのは『No Ones's Gonna Change Our World』だけど、現実的には『Rarities』かな?

Let It Be
'70.1.4にステレオ・ミックス(RS1、2)が作成されRS2が3.6シングルで発売された。'73.4.19UK盤『1967-1970』に収録。'76.3.6に『The Beatles 45s 1962-70』に収録。'82.10.18『20 Greatest Hits』に収録。
鮮度もUKも両方満たすのはUKシングル

You Know My Name
ステレオ・ミックスは存在しないが、'69.4.30に作成されたモノ・ミックス(RM3)を'69.11.26に短く編集し作成されたモノラル・ミックス(RM4) が'70.3.6にシングル『Let It Be』で発売。'76.3.6に『The Beatles 45s 1962-70』に収録。'78.12.2発売の『The Beatles Collection』のおまけの『Rarities』(UK盤)に収録。'80.3.24発売のUS盤『Rarities』に収録。
鮮度もUKも両方満たすのはUKシングル




ということは…

現実的に揃えるなら

US盤『Second Album』ステレオ(幸い持ってる)
US盤『Yesterday and Today』ステレオ("We Can Work It Out"、"Day Tripper"ミックス違いを含むので)
UK盤『A Collection of Beatles Oldies』(2EMIBOXで入手済み)
US盤『Magical Mystery Tour』(UK EP購入するならいらないけど"Strawberry Fields Forever"USミックスのために、入手済み)
西ドイツ盤『Magical Mystery Tour』("I am The Walrus"のミックス違いも含むので結局買わないと)
US盤『Hey Jude』("Beatles Again"で入手した)
UK盤『1962-1966』(US盤もミックス違いなのでいずれは買わないと)
UK盤『1967-1970』(US盤もミックス違いなのでいずれは買わないと)
UK盤『Rock'n Roll Music』(US盤もミックス違いなのでいずれは買わないと)
US盤『Rarities』(幸い持ってる)
US盤『The Beatles Ballads』(チャンネル反転とのことなのでいずれ買わなければ…ジャケ目当てかな)
US盤『The Beatles Box (From Liverpool)』(金欠なので日本盤でとりあえず妥協した)
UK盤『The Beatles EPs Collection』

ということになるのではないかな?ここまで結構時間かけてまとめたが、結局ほぼ全て買わなければならないってことですね…。まぁ、毒を食らわば皿まで、ってことでどうせ買うんですけどね。ハァ〜、疲れた。

ここまで調べても、"Thank You Girl"はUKアナログ音源での入手は無理だし、"Yes It Is"は鬼レア、"This Boy"や"She's a Woman"は意外にもあまり編集盤に収録されていないし、"I'm Down"、"Rain"や"The Inner Light"も結構レアだ。

今までは空気みたいな存在だったが、ホント、『Past Masters』はありがたいアルバムですね。
ってことで…

英国音源公式録音全213曲制覇計画

デアゴスティーニの『隔週刊 ザ・ビートルズ・LPレコード・コレクション』が刊行されて以来、アナログ熱が止まらなくて困っている。

私くらいの世代だと物心がついた時はまだCDなんて無く、レコードで音楽を聞くのが一般的な時代だったし、ビートルズのファンになった中学時代(1985年)もまだCDは(ウチのような)庶民に手の届くものではなく、専らラジオからエアー・チェック(目を皿のようにしてFM Stationやレコパルなどで放送時間をチェックしていた。)したり、友人に借りたレコードをカセット・テープに録音したりして彼らの音楽に触れていた。
いずれはCDで全曲集めたいとは思っていたが、回収になった『Abbey Road』を除けば、ビートルズのアルバムはなかなかCD化されず、ようやくCD化された時には中学3年になっていた。
中学生だったのでそんなに自由になるお金があったはずはないのだが、お年玉やら何やらでなんとかやりくりして購入したんだと思う。そのせいか、当時の広告やニュースを見ると今でも心が踊る。(どうして第2弾の広告がないの?確か『Magical 〜』は『Let It Be』の後、『Past Masters』の前に発売されたような記憶があるのだが、記憶違いだったか?)
IMG_2200.jpg
ようやく『Past Masters』でCD化が完結したのは1988年3月7日のことだった。私はBCCで予約をしていたのだが、到着したのは高校入試の発表の日(10日とか?)で、入試の結果とあいまって、それこそ飛び上がって喜んだのを記憶している。(因みにその時にラジオから"Ebony and Ivory"が流れていたことまで鮮明に覚えている)
それで、買い揃えた赤帯CDを、BCCで買ったのか購入特典でもらったのか?記憶が曖昧だが、この箱に入れて家宝にしていた。
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なんか予約特典かなんかで横尾忠則のポスターを貰って部屋に飾っていたような…(あれはかっこいいポスターだった。オークションで探してまた飾りたいなぁ…。今度は直に画鋲なんて刺さないで額装するからさ)
ビートルズ
ところが、家宝であるはずの赤帯CDはのちに「日本盤はダサい」との理由で売っ払い(バカだった…あれ以来ナンバリングされた『White Album』のプラCDは持っていない)、社会人になってからUKCD(本当はイタリアとオランダ・プレスの混合)に改められた。今は'93の『Paul McCartney Collectionシリーズ』と『Wings Over America』を入れている。


さて、感傷に浸るのはそれくらいにして、公式録音曲 213曲を制覇するにはどうすればいいのか?というのが今日のテーマである。

というのは、先ほども書いたが、私くらいの世代だとファンになって音源を買える年齢になった時にはすでにCD化されていて、『Past Masters』が存在していたので、公式録音曲 213曲を制覇するにはどうやって集めれば最も効率が良いのか?なんて考えたこともないのだ。(それでもすでに『Rarities』は廃盤だったので『Collector's Items』で聴いていた"Across The Universe"の鳥バージョンには今だに心が踊る)
そこで、アナログ時代のことは、アナログ時代の文献で調べようということで、色々引っ張り出してきた。
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で、調べようと思ったら、88年3月のBCC会報に『Past Masters』発売に向けた記事が載っていて参考になりそうだ。
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このブログを読んでくださっている方は、私が(アナログ蒐集に手を出したら人生が終わるとわかっていながら)デアゴにすっかり触発されて、英国盤でステレオ音源を集めようと"Blue Box"を購入したことはご存知だとは思うが、薄々気づいていたことだが"Blue Box"だけでは公式213曲は揃わない。

"Blue Box"に含まれるのは『Please Please Me』『With the Beatles』『A Hard Day's Night』『Beatles for Sale』『Help!』『Rubber Soul』『Revolver』『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』『White Album』『Yellow Submarine』『Abbey Road』『Let It Be』『Rarities』の13タイトルだ。

となると、『Magical Mystery Tour』が無いということはすぐに察しがついた。

EPのUK盤を入手する手もあるが、B面曲のステレオを入手するのが大変そうなので、ここはCDに倣ってLPの方が手っ取り早い。購入するならUS編集なので当然米ステレオ盤ということになるだろう。(後でわかるのだが、"Strawberry Fields Forever"はミックス違い。また、今では当たり前のように聞いている"Penny Lane"、"Baby You're A Rich Man"、"All You Need Is Love"の3曲は擬似ステレオである。しかも音質最悪。ってことはリアル・ステレオで聞くためにはドイツ盤の『Magical〜』を購入しないとならないのだろう…となると早くもUK音源の縛りが崩れるか…う〜ん)

これでとりあえずアルバムは揃った。しかし、問題はシングル盤や編集盤に点在している曲たちである。ご承知のようにビートルズはシングル曲をアルバムに収録しない方式を採っていた。また、シングル盤は基本的にモノラルなので、ステレオで入手するとなると『Oldies』を購入するのが手っ取り早いのか?などと考えながら

とりあえず、オリジナル・アルバム+『Magical〜』以外の曲をリストアップしてみる。

すると、『Past Masters』の曲になる。(まぁそりゃ当然だ)

Love Me Do
From Me To You
Thank You Girl
She loves You
I Want To Hold Your Hand
This Boy
Komm Gib Mir Dine Hand
Sie Liebt Dich
Long Tall Sally
I Call Your Name
Slow Down
Matchbox
I Feel Fine
She's A Woman
Bad Boy
Yes It Is
I'm Down

We Can Work It Out
Day Tripper
Paperback Writer
Rain
Lady Madonna
The Inner Light
Hey Jude
Revolution
Get Back
Don't Let Me Down
The Ballad Of John And Yoko
Old Brown Shoe
Across The Universe
Let It Be
You Know My Name

モノしか存在しない曲はさておき、どのアルバムに収録されているのかそれぞれ色分けしてみよう。
『Oldies』で揃う曲は水色"Help!"、"Yesterday"などオリジナル・アルバムに入っている曲も収録されているので期待していたほど多くない。("Paperback Writer"が『Hey Jude』と被ってるやん!)
米盤『Hey Jude』で揃う曲は黒にしたいけど、それだとわかりづらいので紫
"Blue Box"に入っているUK盤『Rarities』で揃うリアル・ステレオの曲は青
すでに持っている米盤『Rarities』で揃う曲は緑

どうせ『Magical〜』のEPステレオ英国盤も買わなければならないと思っていたので、手っ取り早く『The E.P. Collction』も買おうと思っていた。『The E.P. Collction』には『The Beatles』というおまけのディスクがついているのだが、CD盤『The E.P. Collction』になぜこのディスクがあるのか、どんな基準でこの4曲が選ばれたのかあまりピンとこなかったが、"The Inner Light"、"Baby You're A Rich Man"、"She's A Woman"、"This Boy"のリアル・ステレオを英国で発売するためだったのだろう。
その『The E.P. Collction』は赤で色分け(あ〜、でも"She's A Woman"はカウント入りだから純粋なステレオ版とは言い難いなぁ…じゃあ『リバプール・ボックス』か…それなら"Baby You're A Rich Man"も手に入るな。"This Boy"は『赤盤』には入ってないしなぁ…。頼みの綱の『リバプール・ボックス』はモノラルだしなぁ…じゃあ『Love Songs』か…買いたくないなぁ…。えっ!"The Inner Light"のステレオは『The E.P. Collction』にしか入ってないんじゃないか?じゃあ結局『The E.P. Collction』は買わなきゃダメだな)

で、ふるいにかけられたのは
Thank You Girl
Long Tall Sally
I Call Your Name
Slow Down
Matchbox

Yes It Is
I'm Down

Get Back

Let It Be

の9曲。『赤・青盤』で何とか?とも思ったが、"Get Back"、"Let It Be"のシングル・バージョン位ですか…何ともなりませんね…。
まぁでも、シングル一気+"Penny Lane"のノーマル・バージョンなんかも集まるし、いずれにしても『赤・青』は必須なので、『赤・青』で集まるのは赤(ってか、『Oldies』と『オリジナル・アルバム』があるなら『赤盤』はいらないんじゃないか??でも片方だけってなんか嫌だなぁ…)

『リバプール・ボックス』は何かと便利そうなので、これも必須。『リバプール・ボックス』で集まるのは青で色分け。ご存知、このアルバム、バージョン違いを多く収録していることでお馴染み。音源を正式なものとして信用していいのかどうか微妙だけど、貴重な音源を多数含んでいるので是非ともUK盤で揃えたい。

で、最後に残った真のレアリティーズは…とハシゴを登って、虫眼鏡で覗くとそこには

『Yes It Is』

はぁ〜?"Ticket To Ride"のB面でお馴染みの、("This Boy"の二番煎じみたいな)こんな名曲のリアル・ステレオ・バージョンがどうして収録されてないの?

UK版『Rarities』にも収録されているが、ステレオと明記されているが、実際にはモノラルなのだそうだ。ってことで、この曲のリアル・ステレオ・バージョンを入手するには結局『Love Songs』を購入するしかないようだ…。
この1曲のために(名前とは裏腹に)愛情も何も感じない取ってつけたようなコンピを買わなければならないとは…。
どうやら全曲制覇までの道のりは"The Long And Winding Road"になりそうだ…

他にもっと良い集め方をご存知の方は、コメントで教えていただけると非常に助かります。
Won't you please please help me!
では…

デアゴスティーニ『Rubber Soul』音質比較

さて、気を取り直して…(というのも、本日2回目の更新だからである。)

3連休だったので秋を感じながらゆっくりと『Rubber Soul』の感想でも書こうと思っていたのだが、『Abbey Road』をオリジナル、'78リシュー、国内EAS盤、モービル盤、プロ・ユース盤、'83回収盤、'87CD、'09マスター、2012、デアゴと取っ替え引っ替え聴き比べしているうちにあっという間に3日間が過ぎてしまったという感じで、もうしばらくは『Abbey Road』は聴きたくない、という状態になってしまった。

個人的には『Abbey Road』は9月〜10月に聴きたいアルバムで、『Rubber Soul』にはなんとなく秋のイメージがあった。発売は65年12月3日なので、どちらかと言えば冬に聴くべきなのだろうが、10月後半〜11月の晩秋の物悲しい感じがこのアルバムにはしっくりくるような気がする。ちなみに、この時期になると『Magical Mystery Tour』も聴きたくなる。これはきっと映画撮影時の風景からなんとなく秋を連想してしまうからだと思う。

そう思い『Magical〜』のUS Stereo盤をオークションで入手していたので、そちらの方も聴いていた。(なぜなら先日入手したBlue Boxには『Magical〜』が含まれていないからだ。ついでに『Oldies』と『Hey Jude』、『Long Tall SallyのEP』='81『E.P. Collection』も購入しないとUKステレオ・アナログマスター盤を制覇することは出来なさそうだ…まだ他にはないだろうか?そう考えると『Past Masters』は本当にありがたい編集版だ。)
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もはや完全に「ミイラ取りがミイラに」状態である。そちらの感想は追い追い…ということで今日のところは『Rubber Soul』に集中、集中!

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画像1枚で何とか説明できないだろうか?とフォトショを弄り倒してコラージュしたが、結局時間だけ掛かってカオスな状態になってしまったので反省。とりあえず説明すると…

9月26日に『Sgt. Pepper〜』と『Rubber Soul』が2枚同時に到着したために、しばらく『Rubber Soul』を開ける時間が無かった。ようやく開けることができたのは10月6日のこと。

外観はこんな感じで、一つ好印象だったのはParlophoneのマークで("Trade Mark of The Gramophone Co. LTD."とあるのに"Gramophoneマーク"とは言わないのはなぜだろう…?Parlophoneの歴史を調べなければならないな…)、ご覧いただくとわかるようにかなり下まで表示されている。そのおかげでジョンの上着のボタンを拝むことができた。
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試しにウチにある『Rubber Soul』を引っ張り出してきたが、ここまで見えているものは1枚もなかった。デアゴのために元版から作り直したということはさすがにないだろうから、UKオリジナルのどこかの工場で作られたものを元にしているのだろう。(英国盤のバリエーションを調べないと…あまり詳しくないのでとりあえず一旦スルー)

『Rubber Soul』のジャケットを見る度にいつも疑問に思っていたのだが、

「カメラマンのロバート・フリーマンがジャケット写真をメンバーにプレゼンする際に、(おそらくネガ?フィルムをOHPみたいなもので、アルバムサイズの)ボール紙に投影したが、ボール紙が偶然曲がって歪んだ顔になってしまい、それを面白がったメンバーのアイディアで現在のような歪んだジャケットになった。」

というのが定説になっているが、フォトショップなどで簡単に加工できる現在とは違い、当時どうやってそれを再現してプリントしたのだろう?その原版は現在も利用可能な状態なのだろうか?(破棄されたと聞いたような気が…)
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ってことは、結局こういうことなんだよね
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じゃあ、オリジナル画像を正方形にトリミングするとどうなるか…ていうと
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あ〜、ダメだ、安いブートみたいになっちゃった
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このくらいにしておいた方が、それっぽいかな?当然バンド名は載せなかっただろうなぁ…
と、まぁお遊びはこのくらいにして、話を元に戻すと

到着してから10日位寝かせて、やっと開封したら、最初の画像にあるようにスピンドルからビニールがはみ出しバリがある状態だった。(ネットでも「バリがジャケットを突き破っていた」との報告があったと思う)
そして、画像右側のようにSide 1に傷が多数。明らかに今までよりプレスのクオリティが下がっている。
それでも、音に影響がなければ問題にするつもりはなかったのだが、当該箇所に傷がないにも関わらず"Michelle"や、"In My Life"で蛍光灯のOn/Offで入るようなバリッ、バリッという普通のレコードでは聞いたことのない大きめのノイズが絶えず入り聞くのが苦痛だったので、デアゴスティーニに連絡し、交換してもらう手筈を整えた。
(マトリックスはSide 1がA3、Side 2がB 11?)

所詮レコードなので、ノイズは付き物だということは重々承知しているつもりだが、新品なのにこれはいただけない。
また、ジャケットの方も早々にシュリンクを外したが、ジョージの顔の下あたりの貼り合わせが甘いのか、そこから開いてしまいそうな雰囲気がある。やはり、デアゴスティーニは品質管理に問題があるのかもしれない。
(『Abbey Road』で同様のトラブルがあったという事例も目にしたことがある)

すでにご存知の方も多いとは思うが、海外で発売されている『A Hard Day's Night』のタイトル曲の冒頭が一部カットされているとの情報をネットで目にしていたので、ついでに「日本で発売する際にはそのようなことのないようお願いしますね」と軽く釘を刺しておいたのだが、サポート・センターの担当の方からはメールで「レコードの内容につきましては、オリジナルに基づいておりますのでご了承お願い致します。」との回答をもらった。

これは取りようによっては「問題があるかもしれませんが、仕様なので対応しかねます」

と言いたいように聞こえる。せっかくファンが掲示板やブログで盛り上げてくれているのに、このデアゴスティーニ・ジャパンの担当者の塩対応には不信感を抱いてしまった。
こちらとしては、せっかくお金を出して購入するのだから嫌な思いはしたくないし、(発売前の今だからこそ)メーカーサイドには事前に状況を確認した上で、万全の体制をとって欲しいと思っているだけなのだが…。
(全部購入すれば結構な金額になる商品なのだから)せっかく購入した人がガッカリしないような体制をお願いしたい。

(しかし、"A Hard Day's Night"は初期ビートルズのアイコン的な曲なのに、'09ステレオで歌い出しで一瞬音がこもってしまうミスがそのまま製品になってしまうなど、何かとツイていない。いつになったらストレス・フリーでステレオ版を楽しめるのだろうか?)

例によって冊子は読む価値なし。
バックもご紹介。残念ながらこちらも当然フリップ・バックではなく、フロントと同じ艶々のコーティング
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オリジナルじゃなくて恐縮だが'78リシューとの比較。罫線は'78(オリジナルも?)が手書きなのに対し引き直されている。よく見るとフォントも違う。
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EMITEXも作り直されている。画像は解像度が高いものと差し替えられている。これは古い方が新聞風で味があると思うんだけどなぁ…。あと例のホログラムシール。これはカウンター・フィット対策のつもりなんだろうか?
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これも'78はよく見るとレタリングだったようだ。また'78は画像にインキカスやヒッキーが目立つ。
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さて、肝心の音の方だが、昨日の記事にも書いたが'87リミックスを元に作られている以上、オリジナルミックスとの比較は意味をなさないので、単純に2012と比較してみる。

Side 1
Drive My Car: 2012の方が活きがよく感じるが、特に違いは無いように思う。しかし、デアゴは盤質が悪いのか低音のハムノイズというかゴロゴロという感じのトレースノイズが目立つような気がする。
Norwegian Wood (This Bird Has Flown): やはり若干2012の方が元気がよく感じる。
You Won't See Me: う〜ん、正直あまり変わらない。ということは上記2曲もプラシーボなのだろう。
Nowhere Man: う〜ん、違いがわからない
Think For Yourself: う〜ん、全く同じかな
The Word: 同じですな。ただ、デアゴはやはり盤質が悪いのかエンディングになると傷が無いにも関わらず周回ポップノイズが発生し出し耳障り。
Michelle: デアゴの方が若干ヒスノイズが目立つ。あと、盤由来のブツッというノイズが断続的に入る。この曲がカッティングレベルが低いから目立つのか、それともSide 1全編に渡って入っているのかは不明。だが、2012ではほぼノイズが発生しないので、なんらかの問題があると思われる。2012はやはり若干だが高音がマスキングされているようだ。でも本当にごくわずかだと思う。

Side 2
What Goes On: 気のせいかもしれないが、2012の方が活きがよく感じる。2012の方が間奏のギターソロも耳に痛いような気がする。なのになぜか間奏のバックや、エンディングバックでリンゴが鼻歌で歌っている部分がデアゴの方が聞き取りやすい。
Girl: 2012の方が高音が出ているような気がする。デアゴの方が左チャンネルが近いような気がする。デアゴの方が左の定位がオリジナルっぽい位置にあるような…。2012の方が元気がいい。
I'm Looking Through You: しばらくオリジナルミックスで聞いていたので、イントロのバックでポールの鼻歌が聞こえないのは寂しい。2012の方が高音が出ていて賑やかに感じる。
In My Life: デアゴはノイズが目立つ以外特に違いがないように感じた。
Wait: 特に違いがわからない。
If I Needed Someone: これも特に違いがないように感じるが、2012の方が元気がいいように感じる。カッティングレベルの差なのか?
Run For Your Life: 2012の方が元気が良いような気がする。0:30付近のイントロと同じフレーズの辺りも2012の方がベースが大きく感じる、間奏のギターも2012の方が高音が効いている。これは意外だった。やはり、オリジナルミックスに慣れてしまったのか、1:05の何かがマイクに当たるボンッという音がないと物足りない。


と、一通り聞いてみたが思ったよりも違いがなくつまらなかった。傾向としては、デアゴ盤はプレスの問題で盤質があまり良くないのか、サーフェスノイズが多め。内周歪み対策で施されているというEQ処理も、2012よりもデアゴの方が処理されており、高音が出ていない曲がある。(その割にMichelleでは逆にデアゴの方が高音が出ているのが解せない)2012の方はカッティングレベルが高いのか、曲によっては鮮度が高く感じる。

実は、私は今まで『Help!』と『Rubber Soul』の'87リミックスは大嫌いだった。CD特有の高音の硬い刺さる感じが顕著で、80年代風のリバーブ処理が過剰で安っぽいと感じていたからだ。

しかし、今回『Rubber Soul』のオリジナルミックスを聞き込む傍、久々にUSB音源を聞いていて「思っていたほど悪くないな」と感じている。しかし、あくまで65年当時、時間のない中でメンバーとエンジニアの望んだ(そしてファンが熱狂した)ミックスは、話し声やノイズ満載のあのヘンテコ定位のオリジナル・ミックスに他ならない。
のちの世代のためにも歴史の改ざんはあってはならない。

オリジナル・ミックスのレギュラー化、ハイレゾ化を待ち望んでいるし、私としては今後もオリジナル至上主義を貫きたいと思っている。
では…

絶対UK Original至上主義宣言ーReturn to Abbey Roadー

忙しい合間を縫ってDeAgostiniを聴き込み、Two EMI Marksと比較をしていたが、『Rubber Soul』まできて「ちょっと待てよ?」ということになってきた。
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ご承知の通りDeAgostiniと2012のマスターはUSBやステレオCD同様、87年のCD化の際ジョージ・マーティンによってリミックスされたデジタルマスターが元になっている。
片やBlue Boxは当然オリジナルのアナログマスターから作られているので、編集を比較するならまだしも、両者の音質を比較する意味がない。違って当然だからである。

それを言っちゃうと、先に発売されたデアゴ版『Abbey Road』と『Sgt. Pepper's〜』も09デジタルリマスター使用なので、Blue Boxと比較すること自体も本来ナンセンスなのだろうが、現状私の手元にあるものの中で限りなくオリジナルに近いものを=「原典」と位置付け、(リマスターされた)デジタルマスターから作られたアナログと、(私の中の)原典を比較して(自分の中で)優劣をつけて、結果的に原典の優位性の再確認や、デアゴ盤の新たな魅力を見つけることは、それなりに意味があることだと思っていたのだが、さすがに『Help!』と『Rubber Soul』は音源が違いすぎるので難しいと思った。

この2枚を比較するなら

・'87CD→リマスタCD→2012→デアゴのリミックスラインと
・オリジナル(各国含む)→リシュー(各国含む)→09Mono収録のオリジナルミックスのライン

で比較するのがフェアーなんじゃないか?と思った。

といったわけで、少々時間を要しているが、近日中にアップしたいと思う。


"Blue Box"を手に入れて以来、その音のエネルギーにただただ魅了され、心の底から満足していたのだが、DeAgostiniにかかりきりになっていたせいで、ウチにある唯一のUK Originalの『Abbey Road』と78年リシューの比較をしていなかったということに気がつき、24bit、192kHzでMacに取り込み両者を比較した。
(本来、レコードはレコードのまま比較するのが理想だが、効率を考えるとやはりFlacからAppleロスレスに変換しiTunesに取り込んだ方が便利。そうなるとDr. Ebbettsでもいいのでは?となるが、EbbettsはCDクオリティーだし、曲間無音やノイズリダクションなどの観点からあまり信用できず、やはり自分で取り込んだものの方が素の状態に近いと判断した)

何回か前のブログ内で「どうせマスターの鮮度なんて聞き分ける耳は持っていないので…云々」と言っていたし、とりあえずしばらくの間は(お金もないので)"Blue Box"で納得しておこう、これ以上パンドラの箱を開けることはすまい、開けたら確実に死が待っている…と思っていた…のだが、"Blue Box"とEASのあまりの違いに気づいてしまい、

「まぁまぁまぁ、英国マスターから作られたUK盤と、コピーマスターから作られた日本盤じゃそりゃ違うの当たり前でしょうよ…同じUK盤ならオリジナルとリシューにはそんなに差はないはず…」

などとたかをくくっていたのだが、ロスレスでiTunesに取り込んだデータで比較してもはっきりわかるほど、

全然ちゃうやん!

ありきたりな表現で申し訳ないが、鮮度と言っていいのかなんと言っていいのか、もう言葉が見つからないけど、ウチのボロボロの(そこまででもないが、笑)オリジナルとピカピカのリシューを比較しても、オリジナルの圧勝。

オリジナルは音が解像度が高くクリアで締まって迫力があるように聞こえる。"Blue Box"の方はなんだか丸い、呆けた音に聞こえる。(余談だが、"林檎が呆ける"などと表現するのは北海道特有の表現だそうだ。要するに鮮度が落ちてシャキシャキ感のない状態のことを言う。)
うまく表現できないが、画像データの解像度の差に例えるのが一番ピンとくるかもしれない。オリジナルから9年を経るとこうも鮮度が落ちるものか?と驚愕するほどに同じUK盤なのに78年リシューは鮮度が下がって聞こえる。

しかし待てよ?おそらく地球上で最も厳重に管理されているであろう天下のBeatlesのマスター・テープがたかが9年でこうも劣化するものか?

と考えると、この聴感上の差はもしかすると、鮮度の差ではなく、カッティングから盤になるまでの工程の差に起因するものなのではないか?とも思った。とりあえず、時間がないので今回はここを具体的に掘り下げることは一旦やめて、今回はオリジナルとリシューを中心に聴き比べてみた。


気づいた点を具体的にいうと、オリジナルはCome Togetherの"Shoot me"のmeや、間奏2:07付近の裏でピコッと入る謎の音(私は09リマスターで初めて存在に気づいた。ギター?あと、今回初めて気づいたが間奏で裏打ちしてるハッ、ハッみたいな音もなんだろう?マラカス?)などが明瞭だし、タムの皮のたるみなんかもリアル。Somethingもリシューはわずかに軽く感じる。Maxwell's Silver Hammerが一番引っかかった。リシューは歌い出し"Joan was quizzical"のあたりでテープの劣化のようなよれを感じた。(たるんだテープを再生したての音みたいな感じ)一拍目のバスドラもオリジナルのほうが立ち上がりが早く迫力がある(音圧が高い?)。リシューは高音に寄ってるせいかヒスノイズも多いような気が…?

で、色々な盤と比較したのだが、EASはドンシャリ傾向で音圧は高いがカッティングレベルが高いのか全体的に歪みっぽく、コピーマスター故かヒスノイズが増えてしまっている。Mobile Fidelityは歌い出しのよれは感じられないがレンジが広いのか上品でおとなしくまとまった音。(Dr. Ebbettsはフェードアウトが急で早い)
2012は歌い出しよれあり、テープが安定していない感じ。ヒスノイズが目立たないがこもって聞こえる。全体的にノーマルテープに安いラジカセで録音したようなボソボソ汚い音。デアゴも歌い出しテープが安定していない感じで2012よりもヒスノイズ多め。そのせいか、いくらか見晴らしが良く感じるがオリジナルに比べると全体的に引っ込んでいておとなしく、煌びやかさに欠ける。USBは低音強調傾向で、音圧も高くバスドラの響もリアルだが残念ながら歌い出しにテープの劣化が見られボソボソしている。スクラッチノイズもないので聴きやすいはずだが、なぜか心が高揚しない音。で、USBとCDと比べたが違いがよくわからなかった。'87CDも残念ながらイントロでよれている。リマスタCDと比べるとやはり元気のないメリハリのない平坦な音、そのため随所に出てくるアコギの音もバックに埋もれて目立たない。'83年のCP35-3016(回収盤)は今まで気にも留めなかったが、'87とは別物だった。今まで聴き比べなどしたことがなかったので意識したことはなかったが、違って当たり前だ。恐らく日本にあったコピーマスターから作ったのだろうが、歪みっぽいEASとはまた違い、非常にバランスが良く、歌い出しに若干よれありでヒスノイズは目立つが'87で不満に感じたおとなしさや平坦さが感じられない。ジリパチがない分オリジナルに肉薄するのではないか?とさえ思った。そこで、回収盤のマスターテープはなんだろう?と思い、もしや?とプロ・ユース・シリーズ(EALF-97001)を聞いてみたが、音の傾向こそ違うものの、エンディングの後のスタジオ・ノイズ(何かのファン音?)の長さとテープの切れ目のタイミングが非常に似ていると感じた。

たしかどこかでプロ・ユース・シリーズについての記事を見たなぁ…と探すとTHE DIG Special Issue(2009年9月22日発行)の中に、当時のレコーディング・エンジニアの行方洋一さんという方のインタビュー記事を発見した。
記事を抜粋すると「通常ビートルズのマスターテープは38cm/秒の1/4インチ、2chのアナログ・テープ(マスターテープのコピー)で届いたが、ハイエンドユーザー向けのアナログ盤を作ろうとダメ元でEMIに頼み、76cm/秒、1/2インチのマスターが4ロール送られてきた」のだそう。「76cm/秒、1/2インチのマスターが存在するのは日本だけで、(恐らく)これを元に回収盤が作られたのだろう」とのこと。

ん〜、回収盤、侮れないぞ…

Oh! Darlingリシューは低音の迫力が落ちるが、3連のハイハットの音がスッキリして響く。1:00"alone"からのドラムの乱れ打ちもオリジナルの方が迫力があり、リシューはスッキリしている。EASはヒスノイズが目立ちドンシャリ、盤の品質がいいのかS/N比はすこぶるいい。2012はこもったレンジの狭い音。デアゴは音量低く、小さくまとまった痩せた音で、2012もデアゴもUSBとは違う、がまだ2012の方が好感が持てた。デアゴはボリュームを上げるといいのかもしれない。
Octopus's Gardenも同様の傾向。間奏のギターのあたりが一番違いが出やすいところだろうか?デアゴはイントロから歌い出しにかけてフェーダーを下げたか、エフェクトを強めたのかヒスノイズ成分が下がっているような気がするので、落ち着いていくような感じになる。(1:25付近も)
I Want You序盤は違いがわかりづらかったが、(ウチの盤の溝が荒れているのか?)オリジナルの方が歪みっぽく感じた。エンディングのノイズ成分がリシューの方が高音傾向で綺麗。そのせいか、いつもならどこで切れ目が来るのかわかるのだが、わからず混乱してしまった。オリジナルの方が密度も濃くおどろおどろしいが、リシューと比べると2012とデアゴを比較した時のようにドラムの音がダンボールっぽく、ノイズ成分との分離が悪い。ちなみにランオフの長さを測って見たが、オリジナルは約12.5mm、リシューは約9mmだった。EASは今までと同傾向で、聴きやすい音。リシューに似ている。ランオフは約10.5mm。2012に比べるとデアゴは高音成分があるが両者は基本的におとなしい音。エンディングのノイズは2012は異質。回収盤CDを聞いていて今回初めて気づいたが歌い出し0:16"I want youダダダッ(左カタッカタッ)"と何かが軋む?ノイズが入っているのだが、リマスタはカタッくらいしか聞こえない。('87でも確認できた)あ〜、回収盤いいかもしれない、聴きやすい素直な音だ。
Here Comes The Sunリシューは高音寄りでスッキリした音。EASイントロでわずかにテープがふらつくがドンシャリで低音がきつい。2012とデアゴは距離が遠い感じで、落ち着いた音。Becauseはリシューはイントロから歌い出しで盛大に転写が目立ちノイジー、位相が混じり擬似ステレオを聞いているような錯覚を起こす、おそらく全編通して転写しているためかオリジナルに比べてクリアさに欠ける。EASの方がまだ目立たない。2012はイントロ1音目でマスターの劣化かテープがふらつく。デアゴはイントロがおかしい。右チャンネルでギターが出るまでずっと左のムーグの音がふらついていてセンターでシュワシュワしてる。でUSBを聞くとやはりイントロで一瞬ふらつく。イントロのムーグが左90度で鳴っているのに、2012デアゴは45度あたり。オリジナルは60度付近?だった。'87CDは90度で1音目若干劣化あり。回収盤は100度位で鳴ってる感じ。2:42最後のah〜の余韻の中、背後でスイッチを切るような?ノイズが入っているのだが、リマスタ以降目立たなくなっている。オリジナルでもYou Neverのイントロ転写が聞こえる。
You Never Give Me Your Moneyリシューはイントロを通して転写が目立ち、ちょっと気持ち悪い。EASはドンシャリだが転写はそれほど目立たない。2012とデアゴでも転写があり、デアゴの方が目立つ。Sun Kingは今までと同傾向。Mean Mr Mustardも同じ。Polythene Pamも同じ。She Came In Through The Bathroom Window音の傾向は今までと同じだがリシュー、デアゴはエンディングでGolden Slumbersのイントロ転写が目立つ。オリジナルにはない。
Golden Slumbers今までと同じだがEASはクリアで分離が良く0:34からの盛り上がりがダイナミックで感動的に過剰に演出されている感じがした。確かに感動するが…。2012よりはデアゴが好ましい。この曲はアナログよりもUSBや過去CDの方に分があるかもしれない。Carry That Weightも同じ感じ。You Neverのトランペットが(ウチの)オリジナルでは歪みっぽく、リシュー、EASなどは綺麗に鳴る。2012デアゴは前回言った通り。USBが一番イメージに近いか?回収盤は合唱するところが薄くて軽い。The Endはオリジナルは活きがよく迫力はあるが歪みっぽくてCarry That Weightのエンディングのギターのフレーズからディストーションが強い感じで分離が悪く針先が汚れたような汚い音。リシューはその欠点がなくいい。EASはドンシャリ。2012はカーテン越しに聞いているようなひどい音。デアゴはそのカーテンをちょっと開けたぐらいの音で爽快感がない。Her Majestyも今までと同じ傾向。2012はリダクション過多。


という感じになった。実はこのブログを打ち終えるまでに3日かかった。やはり、重箱のすみを突つくように聞くとそれぞれに色々と不満が出てくるが、オリジナル盤がメンバーとエンジニアの望んだ音だとするなら、やはりいくらUKリシューと言えどもオリジナルとは別物だと言わざるを得ない。

ただし、オリジナルにあった問題点を「正した、改善した」とも言えなくはない。

今回聴き比べした中にも、「オリジナルは鮮度が良いけど、(ウチのオーディオの問題なのか)あまり良い音ではないな」と思う曲がいくつかあった。

確かに俗にいうラウドカットなどはメンバーやエンジニアが当初思い描いた音だったのかもしれないが、実際に商品になり聞いてみたときに針が飛んだり、音が歪んで割れるようでは、本末転倒であり、アナログレコードという器では当時の意図するものを表現できなかったと言えるのかもしれない。それでも、マトリックスの枝番の若い物を血眼になって探すか、リシューを選択するか、USB、はたまたデアゴ盤を選ぶか、どれが正解ということもないだろうし、音の好みも人それぞれだ。割れたノイジーな音を「爆音」と表現することもできるだろうし…。

何れにしても、個人的にはマスターが経年劣化するということはわかったし、たとえ劣化していなくともテープを再生した際のたるみ具合によっても'78リシュー『PPM』の"I Saw Her〜"のように音質が変化するのもわかったので、できることならオリジナルを基準に置きたいところだ。(それも、枝番が若いのにこだわるよりは、ある程度版を重ねたものの方がオーディオ的にバージョンアップされてより良いものになっている可能性が高いと思った。)

そもそも、リシューの何が不満かというと、マスターの扱いがぞんざいな気がするからである。

つまり、最初にリリースする際にはマスタリングからカッティングに到るまで、各工程、微に入り細に入り慎重に作業し、細かくチェックが入ったと思うが、リシューの場合、時代が変わりビートルズの威光も消え失せ、それがおろそかになり事務的に片手間で行われているような気がするからだ。
そうでもなければ先の"I Saw Her〜"で音がこもっているのをそのまま製品にしたり、"Sgt Inner Groove"が中途半端(Harry T. Mossなのに…?)だったり、(近々日本でも発売されるであろう)海外デアゴの『A Hard Day's Night』のタイトル曲頭切れ事件、2012年の変なEQ、前に書いた2012年"She's Leaving Home"のボンッというノイズ(←おそらくカッティング中に衝撃を与えたと推測)、もっと言えば『The Capitol Albums Vol,2』のニセmono事件などなど音源に対する敬意があればこんなくだらない不手際が起こるはずがない。(もっというと私はショーン・マギーの姿をYouTubeなどの映像で見るたびに「(人間的に)どうも信用できないな」と感じている。これは完全に偏見だし、ほとんど言いがかりだが、彼の目を見ていてもカッティングルームで真剣に仕事に向き合っている人間のようには見えない。なんかデスクに足を乗っけてお菓子でも食いながらカッティングしてそうな感じ(笑))

-閑話休題-

リシューはアートワーク一つとってみても、ビートルズに対する愛情が欠如していると感じる。(前にAngus McBeanの件で紹介したように'78リシューはものすごく簡易的で、断裁や貼り合わせも適当だ。)
リシューに愛を感じる唯一の例外は2014の"Beatles in Mono"かもしれない。

なので、UK盤入門用としては"Blue Box"は手っ取り早いが、本来の意図を組みとろうと思うと、やはりオリジナル至上主義にならざるを得ないのかもしれない。

と考えると、「じゃあなぜデアゴを買っているの?」という話になるが、長くなるのでそれはまた次回の講釈で

では…

プロフィール

LOGICKEY

Author:LOGICKEY
函館市在住
1972年生まれ
好きなArtists:
The Beatles
Paul McCartney
etc…

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