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デアゴに向けて『Rubber Soul』OP-7450お掃除の巻

今日は休みだったので、一日中レコードを聴いて過ごそうと思ったのだが、サーフェスノイズがデジタルに慣れた耳には気になって気になってしょうがない。パッと見、盤のコンディションは良いのにどうにもS/N比が悪いということは傷以外に何か原因があるはず。
おそらく昔のクリーニングスプレーの類でカビや埃が溝に固着しているのだろうと考えた。

Dr.Ebbettsのように完全にノイズを取り除こうとは思っていないが、せめて無音部のチリチリノイズは可能な限り取りたいし、ノイズで肝心のサウンドが歪むのはなんとかしたい。

ネットで調べると「デンターシステマ」と「水の激落ちくん」を使用してレコードをクリーニングしているという猛者を発見。
私はさらにそこにバキュームクリーナーを再現すべく「ケルヒャーの窓用バキュームクリーナーWV50 」を使ってレコードをクリーニングするという工程を加えた。本物は敷居が高いので似非バキュームクリーナーという訳だ。

工程はいたってシンプル
1. いらなくなったターンテーブルにレコードを乗せ、「レコクリン」もしくは「水の激落ちくん」を塗布(レーベルは何かでカバー)
2. ターンテーブルを回しながら、デンターシステマを5つ連結した手製のブラシで溝を掻き出すようにこする。
3. 「レコクリン」の場合はその後「レコクロス」で水気を取り、乾いた「レコクロス」で磨く。「水の激落ちくん」の場合は液が残るとレコードによくない(水垢が残る)とのことなので、精製水(コンタクト用)ですすぐように濡れ拭き、乾拭きを2回ほど繰り返す。(ここで、レコクロスの節約と汚れ除去能力アップのためにバキュームクリーナーを使った)
4. 乾くまで待つ…私は面倒臭かったのでそのまま直で聴いたりしていたが、溝にはよくないとの説もある。また、クリーニング直後はスタイラスが溝の汚れを掻き出すので針先にゴミが溜まりやすい。そのため2〜3回聴かずに針だけを通すのが良いようだ。

ということで、実は昨日の夜、手持ちのひどく汚れていて、どうでも良いレコード…そう、『Rubber Soul』のオデオン赤盤を生贄に選び、人知れず残忍な実験を繰り返していた。
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まずは激落ちくんをたっぷり塗布し
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この手製のブラシ(爪の中の汚れ落とし用ブラシの毛をカッターで切り、ニッパで首チョンパしたデンターシステマ5個を強力両面テープで貼り付けたもの)でこする
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少し時間を置くと汚れが浮き出るのでそれをレコクロスで拭き取る
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精製水をたっぷりふりかけ、またブラッシングを繰り返し
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バキュームクリーナーで水分をバキューム
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レコクリンで最後のだめ押しをしたら、レコクロスで乾拭き
IMG_2082.jpg
ハイ、出来上がり

結果から言うと、この洗浄方法はノイズ除去に非常に効果があるということがわかった。
ただ、モノにもよる。というのも、先日紹介した『Abbey Road』は傷の箇所で周回ノイズが出る以外は無音部などで聞こえていたチリパチノイズはほとんど無くなったが、この赤盤は曲によっては良くなったものの、効果が無い箇所は全くと言っていいほど効果が無かった。
なぜだっ…と頭をひねり、ひょっとしたら前のオーナーが特定の曲を(粗末なターンテーブルで)それこそ「擦り切れるほど」聴いたために、溝がすっかり荒れてしまっているんじゃないかと思った。

というのも、Side 1の途中まではそこそこ聴けるものの"Michelle"が異常なほどに歪んでいるからである。内周歪みだなんて生易しいものではない。イメージでは玉音放送か、美空ひばりの「河童ブギウギ」の盤起こし並みに音質が悪い。つまりSP盤っぽいハイファイ感のない音だ。

Side 1でいうと"Norwegian Wood"、Side 2の"What Goes On"や"Girl"、"In My Life"、"Run For Your Life"などは比較的に綺麗に現代的に鳴るものの、"Michelle"、"I'm Looking Through You"、"Wait"などポールの声が目立つ曲に変わった途端、びっくりするほど音が腐る。
”Think For Yourself”、”If I Needed Someone”なども音があまり良くないので、この人は女性で(それも薄幸の美少女…間違ってもサングラス集団の一人とか、「アタシキチガイになっちゃうよ〜」なんていうスレッカラシではない)ポールのファンで、ガラスケースに入った傘を持った日本人形(もしくは円柱のケースに入ったフランス人形)とウィスキーのミニボトルが載せられた家具調ステレオかなんかでMichelleを聴きながら「ポール…」なんてため息をついたりなんかして、菓子鉢の載ったちゃぶ台かなんかに頬杖をつきながらこのレコードを聴いていたのかなぁ、なんて妄想していた。(笑)
きっと2番目のお気に入りはジョージだ。ジョンのことはあまり好きでは無かったのかも知れないが"Nowhere Man"に限っては日本公演でやった曲なので聴き込んだのか、それなりに溝が荒れている(笑)リンゴのことは眼中にも無かったようだ、驚くほど音が良い(笑)"Norwegian Wood"や"Girl"を聴いて、きっとそれまでのアイドル然としたビートルズが変わっていくことに戸惑いを感じていたんだろうなぁ…。

なんて一枚のレコードから色々なことがわかるのも、また中古レコード蒐集の面白さでもありますね。

というわけで、今回の『Rubber Soul』掃除計画は失敗となりましたが、そもそも赤盤自体があまり音が良いものではないのかも知れませんね。色からソノシートを連想するからかも知れませんが、高音に偏っていて、低音がドーンと鳴るイメージがない。実際、この盤は中音から高音が強調されていて、中音がグシャッとしていてカッティングレベルが高すぎるのかラウドで歪みっぽい。"You Won't See Me"のギターのカッティングや、"The Word"のハモンドオルガンの音なんかはドラッギーで相当刺激的に聞こえる。が、鑑賞に耐えられない(耳も針も腐りそう)ので、この『Rubber Soul』が今後我が家のターンテーブルに乗ることはないだろう…。

ちなみに、うちで2番目にいらない子、『Beatles For Sale』の赤盤も同様に磨いてみたが、そちらの方はそれなりに綺麗になった。なので、元々の盤の状態や、素材の違いによって効果に差が出るが、チリパチノイズ対処法としては有効だと感じた。ただし、長い目で見るとカビが生える可能性もあるし、将来悪影響が出る可能性もあるかも知れない。(でも、悪影響が出る頃にはもう生きてないと思う)
また作業の最中にうっかり傷をつけてしまう可能性もある。くれぐれも自己責任でお願いしたい。

私も「歯ブラシでレコードの溝をトレースするなんて…」と最初は躊躇したが、レコードというのは意外と頑丈なメディアのようで、こんなに荒っぽく洗ってもビクともしない。ビクともしてるかもしれないが目視では傷も確認できない。ちなみにネットではGold Parlophone Monoをシステマで掃除している猛者もおられた。
私もこれからはこのやり方がデフォになりそうだ。

一応、今回お亡くなりになられた『Rubber Soul』の遺影を見てやって下さい。
ロゴはスケルトンで背景の木々が透けている。オリジナルもこんな感じなんだろうか?コーティングが美しい。
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裏はUK盤のようにフリップバック、モノクロの墨が潰れ気味、1,750円シールあり
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内袋もしゃっきりしている、折り返しの裏にはビーチ・ボーイズ、ナット・キング・コール、ペギー・リー、フランク・シナトラがいました。このころのアルバムのタイトルって「〜のすべて」とか「〜の総て」とか大袈裟なのが多いなぁ(笑)今ならさしずめ"Best of〜"とかかな?
この中でちょっと気になったのは「ナポリの夜(五十嵐喜芳ステレオアルバム No,2)」ってやつ。で、Apple Musicでチェックしたら五十嵐喜芳(きよし?)さんあったんで一押しっぽい「オー・ソレ・ミオ」を聴いてみた(笑)すごく良かったです。パスタが食べたくなった。
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裏はクラシックですね。
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レーベル Side 1: YEX-179、17、JISマーク
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Side 2: YEX-178、27、D6、E6、JISマーク
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歌詞カード:このアルバムは妙な邦題が多い。「ノルウェーの森」じゃなくて「ノーウェジアン・ウッド」なところに注目。(This Bird has flownは記述無し)
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言葉の選び方が結構パンチが効いてる。"You Won't See Me"で「〜だぜ」「〜だぜ」って、そういうイメージ無いけどなぁ…。もうちょっと女々しい感じだと思う。
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で、最後のページに染み…まさか…血痕?ちゃぶ台の上のネスカフェでもこぼしたか?
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ということで、薄幸の美少女の身を案じつつ、「帰れソレントへ」で閉め
では…

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LOGICKEY

Author:LOGICKEY
函館市在住
1972年生まれ
好きなArtists:
The Beatles
Paul McCartney
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