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SGT.Pepper's Take 3

今日はリズムギターを録音することにした。

Take 2の時にも書いたが、この曲のベーシックトラックはジョンが(後にポールに差し替えられる)ベースを弾き、ポールはリズムギターとベース、ジョージは(ポールに差し替えられそうになった)リードギターを弾き、リンゴはドラムを叩いたというのが定説となっているが、リズム・ギターはなんのギターをどのアンプで鳴らしたかというところまでははっきりとはわかっていないようだ。

まず、この曲でジョージが弾いているとされるリード・ギターを特定すべく、先日発売されたSGT Anniversary Boxの写真集からセッション中の写真をくまなく探すが、確認できたのはGibson J-160E、Epiphone Casinoのみ。
私が自分で弾いてみた印象ではリード・ギターはCasinoの音ではなくFender系の音ではないかと思ったが、2月1日はファンクラブのカメラなどもEMIスタジオに入っていないようで、どのギターを使っているのか写真で確認することはできなかった。

1967年で最初にジョージのストラトの姿を確認できるのは6月25日の「アワ・ワールド」で「All You Need is Love」(バッキングのレコーディングは6月14日)を披露した際で、すでに通称「ROCKY」と呼ばれる塗装が施されている。
「全曲バイブル」ではSGT Sessionの項で最初に(はっきりと)ストラト使用の記述が出てくるのは3月9日の「Getting Better」だけである。(個人的には「Penny Lane」のリズムギター、「With a Little Help from My Friends」のリードギター、「It's All Too Much」のリードギターも怪しいと思っているが)
IMG_1946.jpg

おそらくジョージは「アワ・ワールド」出演のためにギターをリフィニッシュしたのではないか?と思い立った。
(今まではドラッグでキメて、思いつきでやっちゃったのかと思っていた。)


ケヴィン・ハウレットの「ザ・ビートルズ BBCアーカイブス1962-1970」(これもマスト本)によると「アワ・ワールド」出演に際してBBCからマネージャーのブライアン・エプスタインに番組出演打診の手紙が書かれたのは2月28日、プロデューサーがビートルズに直接会って会議を持ち、番組への協力を要請したのが5月17日とある。



余談だが、6月25日の「アワ・ワールド」出演に向けてビートルズの3人がそれぞれ曲を持ち寄りコンペを行い、見事勝利し6月14日にレコーディングされたのがジョン作の「All You Need is Love」だというのが今や定説になっているが、ジョージは「It's All Too Much」(5月25日レコーディング)、ポールについては「All Together Now」(5月12日レコーディング)と「Your Mother Should Know」(8月22、23日レコーディング)2つの説があるが、日付から推測するとポールが「アワ・ワールド」に向けて書いたのは「All Together Now」でほぼ決まりのような気がする。
(もちろん一連のブートレグで聴かれるデモの存在があるのでコンペの際に弾いて聴かせた可能性もあるが、ブートで聴けるデモはアセテートになっているので8月22日以降正式にスタジオで録音された音源だと思われ、少なくとも5月の時点ではデモ・バージョンよりは構想が固まっていなかったんじゃないかと思われる。ちなみにアンソロジー2に収録されているテイク27は9月16日にEMI第3スタジオでリメイクされたもの。ちなみにレコードに採用されたのは8月23日のテイク9に、9月29日ジョンのオルガンとポールのベースを加えたテイク52)

だとすれば、3曲ともタイトルに「All」という言葉が入っているのが腑に落ちるし、Love & Peaceをテーマにした映画「Yellow Submarine」のサウンド・トラックになっているというのも理解できる。
まぁ「It's All Too Much」の歌詞をよく見るとちょっと個人的すぎるので、番組の趣旨からは多少外れているような気もするが…。(その辺がコンペに負けた理由か?)




と話が脇道にそれたが、つまり私が言いたいのは

2月にBBCからブライアン・エプスタインに「アワ・ワールド」の出演依頼がきて、それに向けてSGTのセッションと並行して各人「All」という言葉を使った曲を作り、ジョージはその晴れの舞台でお披露目すべく3〜5月の間にストラトを「ROCKY」に塗り替えたため、3月9日のGetting Better(ミキシングは4月17日ステレオ、19日モノラル)から5月29日の「It's All Too Much」までジョージはストラトを使えなかったんじゃないかってこと。

前作「Revolver」ではジョージはよほど気に入ったのかストラトを多用しているのに対し、「SGT. Pepper's」ではあまりその存在を感じることができないのも不自然である。

とするなら、私がストラトだと思っているギターの音の正体はなんなのか?明らかにFender系の音だと思うのだが…

証拠はジェフ・エメリックの本にあった。一部を抜粋すると



「ポールがバッキング・トラックで、ベースの代わりにリズム・ギターを弾きたいと言いだしたのだ。ぼくの知る限り、彼がこういうことをするのは、その時がはじめてだった。彼はジョンに「この曲のリズムはぼくにやらせてくれ。どうしたいかはっきり分かってるから」とだけ言った。ジョンはなんの文句も言わずにポールの指示を受け入れ、黙ってベースを取り上げた。(略)ぼくらはベース・アンプではなくDIボックスを使い、彼のベースを別なトラックに録音することにした-こうすれば、マイクへのまわりこみを一切気にせず、後で、彼のガイド・ベースをポールのベースと差し替えることができる。」
(略)
「《サージェント・ペパー》のテーマ曲は、驚くほど短時間で完成した-ボーカルも含めて、わずかに二日。それもジョージ・ハリスンがなかなかギター・ソロをモノにできず、何時間も苦闘していたというのにである。結局ポールがみずから息を呑むようなソロを弾き、有無をいわせずジョージのプレイと差し替えた。ジョージは明らかに不満げだったが、この嵐はすぐに収まり、全員の注意はふたたび〈ア・デイ・イン・ザ・ライフ〉に向けられた。」



ということで、この証言が正しければ、この曲のドラムス以外のギターは全てポールが弾いているということになる。
ちなみにポールがこの時期に使用していたFenderというとエクスワイヤーである。
この画像は3月28日「Good Morning, Good Morning」「 Being for the Benefit of Mr. Kite!」のソロをレコーディング中で、セルマー・サンダーバード・ツイン50マークⅡ(イギリス製、12インチ・スピーカーが2台、シングル・チャンネル50ワット・コンボとのこと)というアンプを使用しているらしい。
IMG_1947.jpg

エクスワイヤーはテレキャスターのピックアップが一つしかないタイプらしい。
それなら私がストラトの音と間違えるのも無理はない。
あくまで私の個人的な推測だが、やはりこの時代、ビートルズ(特にポール)はジミヘンからの影響をもろに受けて、Fenderのギターを入手したんじゃなないかと思われる。
そこがビーチ・ボーイズとの違い(笑)
時代を読み流行に敏感で貪欲に変化を求めるところと、対抗意識の強さがなければ、ビートルズもただの懐メロバンドで終わっていたんじゃないかと思う。

ちなみに私はあまりギターのピックアップについて詳しくわからないので、これを論ずるにはストラトとテレキャスのピックアップの違いを詳しく調べる必要があるが、個人的には、ギターメーカー固有の音や、使用しているピックアップの違い、ボディーの形状や弦のテンションからくるサスティーンの違いは聞き分けられても、ストラトとテレキャスの音色の違いや、ましてやビートル・ギアとしてあまりメジャーでないエクスワイヤーに搭載しているピックアップの年式や使われている材の違いといった微妙な音の差異を聞き分けられる自信はない。個人的には中期以降のビートルズをコピーするにあたって、ジョージ役はFenderはストラト1本あれば雰囲気的には事足りるとさえ思っているほどである。

またまた話がそれたが、アルバムSGT. Pepperはポール主導で作られたと昔からいわれているが、このエピソードから察するに、多くの曲でジョージが弾いたリードギターや、ジョンの弾いたリズムギターをポールが差し替えている可能性があると推測されます。
恐るべしポールのワンマンっぷり。この時期は自信も才能も有り余っていて、他人の演奏能力に我慢できなかったんだなぁ…「自分ならもっと上手に演奏できるのに」と。
哀れビートルズのリード・ギタリストの座を奪われたジョージは「絶対にポールに侵されない領域」として、インド音楽やシタールやタンブーラなどにその活路を見出すしかなかった、ってな感じじゃないでしょうか?
ジョージがインドかぶれになった理由として一般的に知られている「インドがイギリスの植民地で近所にインド出身の友達がいて」とか「映画HELP!で劇中でシタールが使われていたから」とか「ラビ・シャンカールの音楽を聴いて」とか、もちろんそういったエピソードも事実かもしれませんが、私は「HELP!」「Rubber Soul」辺りでポールとジョージの間に何かあったのかもしれないと妄想しております。
なにせ自分で書いた「Taxman」のリード・ギターもポールに弾かれてしまったくらいですから、ジョージがストレスを相当溜めていたであろうことは想像に難くありません。
この辺りからも解散への布石が打たれていたんだろうと推測できます。

ということで脱線しまくりましたが、本日行った成果

SGT.Pepper's Lonely Hearts Club Band - Take 3


とりあえずCasinoでリズム・ギターをコピーしてみました。まだ、たどたどしいけどリズム・ギターはFenderかEpiphoneか、探求はまだまだ続きます。(ギターだけだと寂しいので本物の声を入れてみました。)

ちなみに、今日発見したこと

・イントロの最初のAはハイ・ポジションで1弦の8フレット(Cの音…って何度?4th?)を時々混ぜる、それ以降は基本ロー・ポジション、サビのG以降はハイ・ポジションでその辺のスケールでソロ的なおかずも弾く
・コードは割とバラして跳ね気味に崩して弾く

では
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LOGICKEY

Author:LOGICKEY
函館市在住
1972年生まれ
好きなArtists:
The Beatles
Paul McCartney
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